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明日を、迎えに行こう。

ふとしたときに泣けてくる。
母になって特にそんな機会が増えた。
みんなでご飯を食べているとき。
みんなで笑いあっているとき。
みんなで何かに夢中になっているとき。

その時々は様々で、そして、それはいつだって不意にやってくる。

胸がキューンと締め付けられるような、心の奥がジーンと熱くなるような
複雑で不思議な感覚。
その複雑な感覚をもたらす、自分の気持ちというのは、むしろ、とてもシンプルで、
この時間が、この家族が、この子供達が、この瞬間が、この声が、この温もりが、
この全てが愛おしい、ということに他ならない。

穏やかな時の流れが、心の毛羽立ちを取り払い、優しい気持ちになっていくのを感じる。

さっきまで喧嘩していたのに、もう笑ってる。
さっきまで走り回っていたのに、もうご飯食べてる。
さっきまで大騒ぎしていたのに、もう寝息を立ててる。

子供たちだけじゃない、私だって同じ。
さっきまでイライラしていたと思ったら、急に涙が出たり、
さっきまでガミガミ言っていたと思ったら、急に自己嫌悪に陥ったり。

お互いに、感情も忙しい。

日常という紙芝居が1枚1枚めくられていく。
目の前の景色が、確実に変わっていく。

親ってワガママな生き物。

我が子が小さくて、手に負えない時は
「早く大きくなってほしい!」と悲鳴をあげ、

ある時、突然、
「このまま大きくならないでぇ〜!」と抱きしめる。

やがて、「こんなに大きくなって」と喜びつつも

少しの寂しさを心に秘めながら
「小さい頃はよく泣いてねぇ〜(笑)」と懐かしむ。

時の流れは、とても静かだけれど、全てを飲み込む勢いがある。

嬉しいも楽しいも、苦しいも悲しいも
時が全てを包み込み、思い出にかえ、経験にかえる。

親も子も、成長するには、時が要る。

さっきまでいっぱい話していたのに、もう思い出に変わってしまった。
毎日が、もっとこうしておけばよかった、ああしておけばよかった、の連続。

でも、その思いを経験することで、明日に繋がる気がする。

よし。今日は昨日よりもっといっぱい話そう。
もっといっぱい笑い合おう。もっといっぱい抱き締め合おう。

思いはきっと伝播する。

きょうもお互いよく頑張った!明るく明日を迎えに行こう。

思い出に変わるその日まで。

 

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