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▶︎染みる濃茶〜人間は考える葦である〜

このところ考える日々が続いています。
考えるな、感じろ。とも言われたりしますが、
おそらく、私自身の問題だと思います。

今の私は、とにかくひたすら考えています。
年齢がそうさせるのか、はたまた、母という立場がそうさせるのか。
考えて考え抜いた先に見えた景色を信じたいと、思っています。

考えることって、答えが見えるまでは、ただただ苦しいんだということを今感じています。

苦しいと言ってしまえば、それまででしょうけど、
誰のものでもない自分の人生、自分の後悔のないように、
自分の意思で積み上げて行かねばならないと、最近強く思います。

こんな時にふと思うのが、「人間は考える葦である」と言うパスカル先生の言葉。
なんだか、苦しくても、その苦しみさえも肯定出来る。力強さに救われます。
言葉の力は偉大ですね。

 

人間は考える葦である。
人間は一本の葦にすぎず自然のなかで最も弱いものである。 だがそれは考える葦。 パスカルは,人間は孤独で弱いが,考えることができることにその偉大と尊厳があるとした。

 

正しいかどうかは別ですが、自分の気持ちに正直に生きたいと思います。
そして、自分の想いを全うすべく、自分を磨き、
誰のものでもない自分の人生を構築していきたいと思います。

言うのは簡単ですが、現実は、違う。
ここ数年、自分の想いを貫くことの難しさを、知りました。

「いつもの逆だ!いつも俺が聞いてもらってるけど、今日はどんどん俺に言ってくれ。」
と全力で受け入れてくれる夫。

ありがたいな、と心底思いました。

そして最後に「安代にはそんな顔、似合わないよ」とも言われました。

そうか。似合わないか・・・。

きっと今はもがき、苦しむ時ですね。
受けて立とうと思います。

パソコンを見つめ、やはり考えていたら、長女が濃いお茶を入れて持ってきてくれました。

その後ろから長男が顔を出し、言いました。

「母上、頑張ってくださいね。」

穏やかな笑顔とともに、、静かに自分たちの部屋へ戻っていきました。

1杯の濃茶は、一口飲んだだけで、五臓六腑に深く染み渡りました。
津軽弁の湯呑み。がんばれと言われているようでした。

 

長女も長男は、語らずともわかっているのかもしれません。

自分著で恐縮ですが、日めくりカレンダー的にいえば、
母、現在、焙煎中であることを。

 

今日のお茶は、格別に美味しかったです。

ありがとう。家族は宝ですね。
私は幸せ者ですね。がんばります。

 

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