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青年の主張。

自分以外は皆先生だ、という言葉を、
いつ、誰が、どのタイミングで言ったのだろうか。

自分が生まれてからこれまで、
好きとか、嫌いとか、感情論とは別に、会う人全てに、学びを与えてもらってきた。

経験が一番の学びであると分かっていても、自分ができる経験には、限りがある。

たとえ経験したとて、個人によって生まれてきた環境も違えば、性格も違う。

価値観も違えば性格も違う。
ゆえに、同じ事象でも、学習履歴が変わってくるのだ。

直接経験することができないから、人は、歴史に学び、書物に学ぶ。

 

でも読めば読むほど、脳内に、知識だけが増えていき、
飽和状態になり、自分自身で、咀嚼する能力がなければ、
消化できずに、机上の空論になってしまいかねない。

ああ。生きるって難しい。いや、難しく考えてしまっているのか。

私は、生まれてからこれまで、何度も生まれ変わるチャンスをもらってきたように思う。

小学校に上がった時。初めての受験を経験した時。

挫折を味わった時。初めて海外を知った時。
就職した時。結婚した時。
そして、母になった時。

どれほど、子供たちと会話をしてきただろうか。

みんなで話をすることもあれば、マンツーマンで話すこともある。

最近は、子育てについて話すことも多くなった。

子どもたちと子育ての話?と思わず笑ってしまうけれど、これがまあ、なかなか面白い。

まだ子育て中であり、子育てられ中であるのに、子育てを語るのだから、
その時点で、滑稽かもしれないけれど。とにかくいろんな発見があるのだ。

兄弟が多いと、なおさら、年齢によって意見が違い、主張するものが違ってくるから聞いていて面白い。

「母上ー!あら?ここに、自分のお役目もせずに、おやつを食べている人がいるぞ!洗濯物畳んだのかい?」
得意げに笑いながら進言する先輩がいれば、

「・・・あ(汗)。」と苦笑いする後輩もいる。

「いやー、最近、やりたいことをやらせてあげようってことで、子供の気持ちを第一に考えて尊重することが良き!みたいな風潮あるけど、やることやらずに権利ばかりを主張する若者が増えたら困りますよねぇ?母上!」

「せ、せ、洗濯物、畳んできまーす・・・(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」

冗談とはいえ、言い得て妙な、兄弟の押し問答。

青年の主張は、先ずは義理を果たしてから、とな。

なるほど。なかなか、ハードルあげてくるねぇ。

そこに、人を動かす力あり、か。

確かに。子育てに限ったことでは、ないかもしれない・・。

我が子らの言葉に、やけに納得した母。

夫と私と子供5人。

自分以外は、皆先生。
我が家には、私にとっての先生が6人もいらっしゃる・・・。

ありがたやー。ありがたやー。

 

 

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