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それをあなたが感じるなんて。

明日で、次男セーマンは14歳になります。
無事にこの日を迎えられたことに心から感謝します。
ほんの5年前の出来事なのに、遠い遠い昔に感じますね。
まもなく今日が終わる。
彼はしみじみと言った。
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『つい最近のことなのに、
ものすごーーーーーく、昔のことに感じる。』
『さっき、コーと遊んでたような気がするのに、
ものすごーく昔に感じる。』
『なんか、どんどん時間が過ぎていくね。』
『カン姉ちゃんもあと3年したら大学生で、
おうちから出るかもしれないんでしょう?』

『なんか、、、寂しいなぁー。』

『時間が過ぎるのって、こんなに早かったんだぁ…。』

『コーはもう7歳。セーも来年は10歳ですよ。』

『カン姉ちゃんとはもしかしたら、
あと3年しか一緒に過ごせないかもしれないんですよね?!』

『なんか、信じられないですね、、、』

『時間が過ぎるのって、こんなに早かったっけ、、、』
セーマンが語る一言一言が、母の心に大きく重く響き渡る。
アタシがいつも心に思っていることを、まるでアイツは知っていたかのように、
アイツはアタシと同じことを、口にした。

時間の加速度が増した気がした。

胸の奥が熱くなった。目の奥がジワリと熱を帯びる。
時よ止まれ、とまた思う。
それが叶わぬからこそ、今をこの目に焼き付けようと
必死になるのかもしれない。
いつだってアイツはアタシの思うより上をいく。

セーマンに完敗した夜。

今日という日をありがとう。

【2016年12月29日 「時よ、止まれ。」より】

 

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