ご訪問ありがとうございます。5人の子育てママウンサー岡本安代です。
連日卒業式の話題で恐縮ですが、
もう少しだけお話しさせて下さい。お付き合い頂けますと幸いです。
仕事でもない、家事でもない、学校の授業でも学んだことのない、
必ずこうなるよという方程式もない、
子育てという初めて世界に飛び込んだあの頃。私は24歳でした。
何が正解かも分からない中で、手探りの毎日。
必死に育児書を読み漁り、我が子にどのように向き合えばいいのか、悩み倒しました。
ただ、育児書通りに上手くいった試しがなく、あくまで前例を把握するのみ。
自分の懐を伸縮自在にするのは、経験のみだということを、知りました。
経験が、心にある程度のゆとりをもたらすのです。
どんな手を尽くしてもギャン泣きする我が子に呆然とし、
逃げ出したくなることも多々ありました。
ふとした瞬間に涙が溢れることだって、たくさんありました。
その涙は、悔しさなのか、もどかしさなのか、切なさなのか、上手く表現できませんが、
とても熱く、粘性さえも感じる密度でした。
きっと当時の様々な感情が、一気に混在して溢れ出したものなのかもしれません。
「大変なんだな・・・無理するなよ・・・」
見るに耐えずに、父からかけてもらった言葉が、今でも脳裏に焼きついて離れません。
分かってもらえたことへの少しばかりの嬉しさとと、
子宝にも恵まれて、さぞや娘は幸せだろうと思っているに違いなかった父に
余計な心配をかけてしまったという大きな後ろめたさを覚えています。
そんな両親も、じいじとばーたんとなり、18年目。
長女は、自身の卒業を改めて報告するために実家を訪れました。
実家から出てきた、たくさんの写真付きメッセージ。
夫に抱っこされ、
夫をサンドイッチして長女と長男が頬をすり合わせている写真が出てきました。
夫はその写真を見て、興奮しないわけがありません。
思春期を迎えた息子や娘達に、ほっぺすりすりしてもらうことなんて、皆無となった今。
夫は言いました。
「この写真を再現しよう!」
「えーー!?やだーーー!」
「ウソだーーーー!!!」
もちろん、長男長女は大騒ぎ。
しかし、次の瞬間、夫は腕組みをして、ハイ、ポーズ。
「ウギャアーーーーっ!」
「キャハハーーーーっ!」
カメラ越しの3ショットは、私の目に想像以上に感慨深く写りました。
____これまで、いろいろありました。
育児中、家にいないことが多く、頼ることもできなかった夫に当たったこともありました。
今振り返って思うことは、
私は一体何をあんなにイライラしてたんだろう。
これでいいじゃん、これがいいじゃん。
みんなで笑い合って、楽しく仲良く、元気に過ごすことができれば、
それが一番。
そんなシンプルなことに気が付くのに、18年かかりました。
とはいえ、まだまだ現役母ちゃん。
子供とともに、学びながら、成長させてもらいたいと思います。