サイトアイコン 5人の子育てママウンサー Official Website

唯一無二のタクシードライバー。

みなさん、こんにちは!5人の子育てママウンサー岡本安代です。

毎日の家事に育児にお仕事に、大変お見事様でございます!
毎日の暮らしの中で、子育てやお仕事を通して、
日々の気付きや学びを鹿児島から元気にお伝えしております!

心にビタミン!頑張るあなたを全力で応援します。
どんなあなたもファンタスティック!きょうも元気に参りましょう!

南国鹿児島で大学生から小学生までの五人の子供たちを育てながら、
アナウンサーをしたり、ブログ「走り続ける岡本家。」や、全国各地への講演会、みんなの笑顔を応援するオンラインコミュニティ「スマイルサロン」を運営する5人の子育てママウンサー岡本安代が、毎日を元気に、よりファンタスティックに過ごすためのお話ををお届けします。

私が報道局時代、記者兼アナウンサーだった私は、毎日取材に出かけていました。

取材に出かける際の主な足は、取材車かタクシー。

緊急性を要する事件事故の取材は、もっぱらタクシー移動でした。

タクシーの運転手さんとはいろんなことをお話ししました。

お天気の話から、景気の話、街の賑わいのお話から、タクシー業界のお話まで。

運転手さんの中には、仲良くなるにつれ、世間話にとどまらず、タクシー業界の裏話や本音(時に愚痴もアリ?!)などなど、どの運転手さんとも車内談義はいつも賑やかなものでした。

ある日、私は1人でロケの下見に出かけることになりました。

いつもなら、カメラマン、音声さんとともにタクシーに乗り込むところですが、その日は私1人で現場に向かうため、馴染みの運転手さんの車に乗って、現場に向かいました。

「暑くないですか?」

「運転スピードは大丈夫ですか?酔いませんか?」

その運転手さんは、いつも細やかにお気遣い下さることがとても印象的でした。

そして、いつだって笑顔でした。いつも楽しそうにハンドルを握っていらっしゃいました。

____いつもありがとうございます。おかげさまでとても快適です。

そう言って私が喜んで感謝を伝えると、運転手さんはいつも満面の笑顔で、

「何かありましたら、なんなりとおっしゃって下さい!」と答えるのでした。

 

____こんなにこまやかに目的地まで届けてくださる運転手さんに、私はこれまでお会いしたことはありません。一つ一つのお気遣いに、私はいつも学ばせて頂いております。ありがとうございます!

「ありがとうございます。でも、私なんかまだまだです。親父には敵わんのです。

親父もタクシー運転手。私は親父の背中を追って、タクシー運転手になり、今も親父を超えたいと思いながらも、親父は簡単には超えさせてはくれません。

私が仕事を愛することができたのも、仕事に誇りを持てたのも、そして常に勉強させてもらえるのも、全て親父のおかげです。

親父はタクシー運転手という仕事に誇りをもち、楽しみながら、そして、生きがいを感じながら、自分はまだまだと言いながら、いつもお客様のためを考えている。目的地に送り届けるだけが我々の仕事じゃないんですよね。何年経っても、直向きで。親父の仕事に対する姿勢を見ていると、自分の悩みや苦しみなんて、とても小さくて贅沢なことに思えて。自分はどんだけの人間なんだよって思えてくる。
まずは目の前の小さなことから大切に積み上げていこうって思うんですよね。親父はいつも何も言わずに背中で教えてくれているんですよ…。」

20年前に出会ったタクシー運転手さんの言葉が、今でも忘れられません。

 

「いつか独立して、親父のような愛される個人タクシーの運転手になりたいと思っているんです。まだまだ修行中の身、精進します。」

あの運転手さんは、今この瞬間も、街のどこかを走っているに違いありません。

きっとそのタクシーに乗車中のお客さんは、笑顔でいっぱいだと信じてやみません。

私もまたいつか、Yさんの運転するタクシーに乗れますように・・・。

 

 

音声でもお聴きいただけます。

■最後にポチッとお願いします。

 

 

モバイルバージョンを終了