春が過ぎ、新緑眩しい季節となった。
我が家の学生たちの、新しい日常が、
ようやく、通常運転へと動き始めた。
同時に、これまで見られなかった新たな日常も誕生した。
「セーにぃーちゃーん!行ってらっしゃーい!!」
これまで一緒に登校していた兄セーマンを
見えなくなるまで見送る弟コーマル。
ついこの前まで、一緒に登校していた通学路。
コーマルは、どんな気持ちで、兄の背中を眺めているのだろうか。
幼稚園時代、コーマルは次々と卒園する兄や姉を、ずーっと見送ってきた。
初めのうちは、姉みーたんと兄セーマンに挟まれながら、3人で乗っていた幼稚園バス。
やがて、みーたんは卒園し、
セーマンと2人になり、そしてコーマル1人になった。
そして、小学校に進学した彼は、
同じように、姉や兄を見送り、その背中を見つめ続ける。
時に嬉しそうに、時に寂しそうに。
そして、時に憧れるように。
この春、我が家の小学生は、ついに一人となった。
コーマル1人となった今。彼は何を思うのだろう。
快晴の鹿児島で、息子の心中を思う。
#確実に時は流れてる
#なんだか胸が熱くなる
#やがて懐かしく思う日が来る
#だから忘れないように記しておこう
#時が過ぎるのは早過ぎる
#見逃さないようにしなくては
【2020年5月29日 「お兄ちゃん背中」より】
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