３：圧倒的なモチベーション！

 

コーマル「さぁー！次は、なに作ろっかな〜！」 

すごーーーーーーい！楽しみだーー！！！

 コーマルの声は弾んでいた。

たかがタコさんウィンナー。
されどタコさんウィンナー。

向き不向きより前向きひた向き、がモットーと言えど、

やはり出来不出来は

その後のモチベーションを大きく左右する。

 

思い通りに１品目を完成させた喜びは、２品目のエンジンとなった。

 

コーマル「よし！次は、卵焼きだ！」

 

 

ーーうぃ〜ね〜！

 

母と姉は、目を見合わせて、ニヤリと笑った。

料理戦士、再びキッチンへ駆けていく。

 コーマル「コーはね、卵焼き、得意なんだ！この前の遠足の時、初めて作ったけど、ママが、『おー！上手ぅ〜！』って言ってくれて、コーは、そうかなぁ〜？と思っていたんだけど、タイ兄ちゃんが『うぉ！コー、スゲっ！』って言ってくれたから、だから、卵焼きなら大丈夫かなぁって思ってる！」

 

 

 

料理戦士。なかなかテンションが高い。
心なしか、よく喋る。(￣▽￣)

カンちゃん「へぇー！そうなんだー！」

 

ニヤニヤしながら、コーマルの様子を見にいくカンちゃん。

 

カンちゃん「え？これ、コーマルが作ったの？」

 

コーマル「うん！」

 

カンちゃん「一人で？」

 

コーマル「一人に決まってるじゃーん」

 

カンちゃん「すごいじゃーん！カンちゃんは、コーマルの時は、ここまで出来なかったわー！(￣∇￣+)」

 

 

母に代わり、全力で感動し、写真まで撮るカンちゃん。(ﾉ´▽｀)ﾉ

 

誰かが何かに挑戦する場合、それが慣れないことであればあるほど、
まずは、褒め合い、喜び合う。

 

たとえ、恐ろしい惨状であったとしても、ここで否定してしまうと、次に挑戦する気持ちさえも萎えてしまいかねない。

 

重要な会話のキャッチボールは長女と末っ子の間で展開されていた。

 

 

カンちゃん「いやー、素晴らしい！」

 

カシャっ！（シャッター音）

 

コーマル「そんな言ってくれて、ありがとうございます！」

 

上記３枚の写真は、長女カンちゃん撮影。
もはや、なかなかのお家芸。(￣▽￣)

コーマル「ママー！見てー！出来たー！」

夕飯２品目！

おおーーーー！2回目にして、素晴らしいー！
ちゃんと巻けてるやーん！

カンゲキするヤスバーンに、問答無用で打ち返す。

コーマル「前に作った時、ママが教えてくれたから！
卵焼きは巻くんじゃなくて、
折りたたむって教えてくれたから！(￣▽+￣*)
おかげさまでちゃんと出来ました！ありがとうございました！」

 

…ヽ(゜▽、゜)ノえ？
いや、そんなそんな。。。((((((ﾉﾟ⊿ﾟ)ﾉ

そ、そうだね、、、巻くんじゃなくて、折りたたむように、って教えたわね。

。。。ヽ(゜▽、゜)ノ

っていうか、なんだ？この会話…(σ・∀・)σ

卵焼き完成披露記者会見みたいじゃないか。

ヽ(゜▽、゜)ノ

心の中で１人ノリツッコミしている母を横目に、
コーマルは、次の一手を打つべく脳みそをフル回転させていた。

コーマル「みんな、何が食べたいかなぁ？！」

そう言いながら、リビングのソファーに腰掛け、母の隣に陣取る台所戦士。

・・・そうねぇ、、コーマルといえば、アレじゃない？（ニヤリ。）

コーマル「やっぱりそう思います？（ニヤリ）」

次なる目的地、３品目が見えた瞬間、

コーマルはポンっと飛び跳ね、また台所へと走って行った。

（次号に続く）

【2018年8月1日　「ちびっ子料理番長の得意技！」より】