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4:料理戦士、まさかの大誤算?!

小3男子の料理理念とは。

コーマルが夕飯を作ると決めた時、
「何を作ろうかな〜?」という自問からの自答は様々であるのは間違いない。

きっと彼の心の中を、いろんな気持ちが交錯したに違いない。

自分が食べたいもの、作りたいもの、または作れるもの、などなど。。。
推測すればキリがない。

そのどれもあるかもしれないが、末っ子のコーマルはとりわけ、そのどれでもなく、

「何を作れば、みんなが喜んでくれるかなぁ?!」

という気持ちが一番だった。

レパートリーはごくごく僅かだけど、家族みんなで囲む食卓だからこそ、
みんなが喜ぶものを作りたかったのだ。

5人兄弟の末っ子にとって、お姉ちゃんやお兄ちゃんに喜んでもらうのが、
心くすぐられる一番の喜びだった。

1品目のソーセージはセーマン兄ちゃんの好物。

2品目の卵焼きは、ミーたん姉ちゃんの好物。

 

そして、3品目・・・

 

 

末っ子コーマル必殺レシピ!

・・・コーマルといえば、アレじゃない?(ニヤリ。)

コーマル「やっぱりそう思います?(ニヤリ)」

水を得た魚のように、コーマルは軽快な包丁音を響かせ始めた。

みんなに絶賛されたアレならみんな喜んでくれるはず!
そんな想いが、コーマルの包丁音をさらに加速させた。

コーマル「ママー!キュウリ、使いますねー!」

どうぞどうぞー。

コーマルはキュウリを細かく切っては、ボールに移すことを繰り返す。
そして、とにかく洗うのが、コーマル流。
ビタミンが流れてしまうけど、切る前と切った後に洗う。

コーマルがまさに向かっている先は、
そう!コーマルの最近のイチオシメニュー。

キャベツならぬキュウリでコールスロー。

彼の必殺レシピだった。

ゴールに向かってひたすら切り続けるコーマル。

再び、キッチンに静寂が訪れた。

気がつけば、夕飯を作り始めてから、ゆうに1時間以上が経過し、
明るかった空が、だいぶ薄暗くなり始めていた。

 

まさかの、大誤算?!

さらにどれくらい経過した頃だろうか。。

勉強を一段落させた長女カンちゃんが、コーマルの奮闘を覗き見る。

カンちゃん「お?!コーマル!何作ってるの?!」

コーマルは嬉しそうに言った。

コーマル「えーっとですね。

これは、みんなが大好きな、、、野菜炒め!」

カンちゃん「え?!」

ヤスバーン心の声「え?!」

リビングにいた母の耳に、
キッチンで繰り広げられる姉と弟のまさかの会話がやたらとクリアに聞こえてきた。

カンちゃん「野菜炒めに、キュウリ、入れんの?」

ヤスバーン心の声「アレ作るって、キュウリのコールスローサラダじゃなかったの?!」

母も同じタイミングで我が耳を疑っていた・・・。

コーマル「・・・・あ( ̄ー ̄;。
どうしよう・・・キュウリのサラダも喜んでくれるけど、
野菜炒めもいつもみんな喜んでくれるから、
よし、野菜炒めを作ろう!って思って・・」

カンちゃん「キュウリ切ってたの?」

コーマル「・・・うん。」

ヤスバーン心の声「うそーん(σ・∀・)σ?!」

人生、いろいろ。
オトコも、いろいろ。オンナも、いろいろ。
オカズだーって、いーろいろ咲き乱れるのー・・・・

島倉千代子さんもビックリの展開ヽ(゜▽、゜)ノ

料理戦士コーマル、どうする?どうなる?

それにしても、コーマル、、、、
キミを見ていると、キッチンで冒険しているような気持ちになるわ…(σ・∀・)σ

焦るコーマルとは裏腹に、姉も母も、沈む夕陽に穏やかな時の流れを感じていた。。

(次に続く→)

【2018年8月3日 「料理戦士、まさかの大誤算⁉️」より】

 

 

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