オモウコト

子供たちに今不足しているもの。

6年前と今。

夏休みが始まり、約2週間が経過しました。
暑い夏、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか。
まだまだ続く夏休み、まずは体調を整えながら、
2度と戻らぬ今日という日を大切に紡ぐことができたらいいですね。
今から6年前、今も昔も変わらずバタバタと過ごす日々ではありますが、
学ぶことや感じることは、毎年違う。改めて実感しています。

6年前の夏、私は地域の活動を通して大きな学びを得ていました。

地域のチカラ

いよいよ1学期も終わり、夏休みが始まります!
ついこの前新生活が始まったばかりのように感じますが、早いものです。
新一年生になった子ども達を含め、
5人の子ども達は新しい環境にすっかり慣れ、
毎日楽しく過ごさせてもらっています。
大きな病気や事故もなく、
皆が元気にきょうという日を迎えられたことが
親としては一番嬉しいことでありましょう。
このまま元気に暑い夏を乗り越えたいと思います。

さて、きょうは「地域のチカラ」と題してお話させて頂きたいと思います。
先日、私たちの住む学校で地域対抗球技大会が開かれました。
町内会とは別の、校区の子ども達を対象に組織される「子ども会」
その活動母体である「あいご会」による地域対抗のスポーツ交換会です。

鹿児島の方はご存知の方も多いでしょうが、あいご会は地域ごとに組織されており、
活動内容も地域それぞれに異なります。季節ごとに行われるイベントも様々で、
初夏には「歩こう会」、秋には「運動会」、そして冬には「クリスマス会」など子ども達を中心に、地域、保護者が一丸となって熱い時間を過ごします。

一年を通して行われている朝の登校指導も、あいご会に所属する保護者の有志によるもの

私たちの地区は、保護者の有志を募り、交代制で毎朝決まった時間に立ち、
地域に住む子ども達の安心と安全を見守っています。

子ども達は、旗を持つお母さんやお父さんの顔を見て安心し、
仲間と元気に登校する子ども達の姿を見て、親は明るい気持ちになれる、
なんとも贅沢な朝を過ごしています。

集団登校もそうですが、学校行事、地域行事に参加している時の子ども達の表情は、
普段家で見せる表情とは全く違い、
集団の中の1人としてだけでなく、この地域の一員としての自覚があるのか、
時に凛々しく立ち居振る舞う姿を見る事ができたり、と
我が子の知られざる一面を見る事ができる貴重な機会でもあります。

子供たちを取り巻く大人たち

夏の球技大会の競技はフットサル。我が家のあいご会員は小学生3人。
(5人兄弟のうち中3人)
地域のテーマカラーであるオレンジ色のハチマキをして5人一組で戦いました。

スポーツ大好きな長男とサッカークラブに所属している次男は、
ずっとこの日を楽しみにしていました。
勝ちにこだわる男衆に対し、次女は我が家で一番内気な女の子。
勝ち負けでなく、参加することに意義がある、
そんな軽い気持ちでコートにお送り出しました。

試合が始まった瞬間。母の固定観念が一気に打ち砕かれました。
次女の果敢な攻め方はまるで戦国武将。(笑)
ボールへの貪欲さ、声の張り方、今までに無い動きの早さ。
あまりのたくましさにに思わず息を飲む外野の母。
嬉しいやら、驚きやら、頼もしいやら・・・(笑)

知らぬは親ばかりなり。。。(汗)
地域のお友達と楽しそうに励まし合ったり声かけあったりする姿を見て、
とても嬉しく、ありがたく思いました。
同時に地域や仲間に育ててもらっていると強く感じました
試合と試合の待ち時間。
地域のお父さんが見せて下さったマジックを熱心に見入る我が子達。

役員の方々の大会に向けての準備も、一朝一夕で終わるものではありません。
会場設営から頑張った子ども達への参加賞の準備まで
尽力して下さる方がいるからこそ、
地域が元気でいられることを再確認させられるのです。

子供たちに今不足しているもの

昨年度、あいご会役員活動を通し出会った言葉が、今改めて蘇った球技大会でした。

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「今、なぜ【あいご会】なのか」
子ども達は今、「サンマ(三間)が不足している」
あそぶ時間・あそぶ空間・あそぶ仲間
その一つの手だてが「あいご会」。
あいご会活動が、今の子ども達が抱えている
人間関係、コミュニケーション力、自分をコントロールする力を
構築するための一助になることを信じています。
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地域の人によって育てられている、親も子も。
1人じゃ生きてはいけない、親も子も。
支えられ、支え合って生きている、親も子も。

人はこの世に生まれて、家族の次に関わる社会、それが地域。
隣人とのつながりが近所となり、地域に広がる。
子ども達を通して、親の私たちも
人と関わる、社会と関わることへの原点回帰のチャンスを与えてもらったように思います。

地域のテーマカラーであるオレンジ色のハチマキ。

洗い上がったチームメンバーのハチマキが、いつも以上に眩しく愛おしく感じた1日です。
こんな爽やかな気持ちになれるのも「地域のチカラ」にほかなりませんね。

最後までご精読頂きありがとうございました。
走り続けるママウンサー岡本安代でした。
素敵な夏休みをお過ごしください!

【2014年8月 うぇぶ・ひだまり「地域のチカラ」より】

 

ABOUT ME
岡本安代
鹿児島を拠点に全国で活動するリアクション大きめのフリーアナウンサー。元鹿児島読売テレビアナウンサー。大家族率いるパワフルアナウンサーママとして日本テレビ系バラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で密着放送以来、愛と元気溢れる肝っ玉母ちゃんぶりが全国的に注目される。5人の子育て経験を生かし、家事と育児と仕事の両立するための独自のマネジメント術が全国で話題となり、全国で行う講演会は、「聞いた瞬間から元気になれる」「明日が変わる」とリピーター続出、総講演回数1000回を超える。言葉の力「安代塾」主宰。メディア出演、司会業の他、朗読、演劇活動も行う絶賛子育て満開中の5人の子育てママウンサー。