子育てエッセイ

▶︎泣かされた夜。抱きしめた夜。

ご訪問ありがとうございます。5人の子育てママウンサー岡本安代です。
まもなく我が家の次男が小学校卒業します。
ついこの前に入学式だったような気がします。
あの頃は、2度と戻らない。でも、だからこそ愛おしいのだと思います。
いつでもいつの日も、私はあなたが、大好きです。

まずい。
まずい。

こんな夜なのに、
泣いてしまいそうだ。。。

いや、
正直言えば、もう泣いてしまった。。。

夜。
ベッドで読み聞かせをした。

プラネタリウムで春の星座に興味を持った胃袋戦隊セーマン。

今夜読み聞かせに読んだ一冊は、ギリシャ神話。

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おおぐま座、こぐま座、北斗七星など春の夜空を彩る星座の話をした。

母の両隣に陣取った胃袋戦隊は、静かに母の語る神話に耳を傾けていた。

おおぐま座の話になると戦隊達の「オイラ知ってる!」スイッチが起動した。

「あ!知っている!」
「科学館で聞いた話だーー!」
「こぐま座とおおぐま座のしっぽが長いのは、
神様が慌ててお空に投げたんだよね!。
しっぽをつかんで投げたから
空に光るクマ達は、しっぽが長くなっちゃったんだよねーー!」
『うん!しょうだよーーーー!』

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そうそう。
ゼウスの愛を受けた妖精が
女神の怒りを買って熊にされたと言われるおおぐま座。
その子供がこぐま座なんだって~。

いろんな物語があるんだね~。面白いね~。

そんな話をしていたら突然セーマンが腕にしがみついていた。

__ん?どうした?眠くなった?

「ねえママ、セーマン、ずっと6歳のままがいい。
そしたらママは年をとらずにずっと36歳のままでしょう?
ずっとこんな風に本読んでくれたり、
一緒に寝たり、出来るでしょう?
大人になったらママはおばあさんになって
セーマンより先にお空へいっちゃう…。
いやだもん。ママ、お空には絶対行かないで欲しいの。
だから、ずっとこのままがいいんだ…。」

なんだろう。子供って言うのは
突然、予想もしないタイミングで、本気で核心を語る。

母さんは
くりくりの坊主頭をなで回し、キツくキツく抱きしめた。

「痛いよ!痛ーーい!ママ苦しいよーーー!(笑)」

本当はこれくらいの強さじゃ足りないくらい
もっとぎゅーーーーってしたいぞーーー!
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

母さんの胸が
じんじんして止まらないんだぞーーーー!
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

寝顔を眺めながら、母さんは涙が止まらなかった。

きっと明日になったら、何事もなかったように胃袋戦隊は元気に走り回るだろう。

そして、母さんだって何事もなかったように応戦するだろう。

でも、アイツがベットで呟いてくれたことは
これからもずっと母さんの心の中で、一番星のように永遠に光を放ち続けるに違いない。

だってね。子が思うより、親はずっとずっと強く
同じ事を思っていると思うから。

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っくーーーー。
こんな夜更けに泣けてたまらない。

母さんというのはこんな何気ない積み重ねこそ、
母親業という五里霧中の戦いにおいて
全ての原動力となるといっても間違いない。

それを知って、もう13年になる。

っくーーーーー。
明日はロケだというのに、
泣いてしまったら、目が腫れるではないかっ!

でもありがとう。その言葉で元気と活力をもらったよ。

一番手がかかって泣かされたアイツに、今、また新たな形で泣かされている。

時が経つって、
嬉しいようで、寂しい。
頼もしいようで、切ない。

儚いからこそ、尊いものなのか。

セーマン、ついでにいうと
母の年を1歳若く勘違いしてくれて、ありがとう。
( ̄Oノ ̄)

明日のリポートは10歳くらい若返ったつもりで臨むわよ。
( ̄▽+ ̄*)

子供が元気でいることが親孝行なら、まずは父ちゃん母ちゃんが元気でいることが
何をしてあげるよりもきっと大切よね。

よし、元気でいなくっちゃ!

明日もみんなが元気に仲良く暮らせますように・・・・

【2014年4月21日 「泣かされた夜。」より】