子育てエッセイ

▶︎「母上」と呼ばれた日。

1年前の今日の記録。

たった1年。されど1年。毎日がとんでもないスピードで過ぎ去っていく。
毎日がかけがえのない贈り物。

ありがとうの気持ちを忘れまい。

 

 

昨夜はソファで座ったまま、

寝落ちしてしまった。

はっ!やだ!こんなとこで!!

慌てて夜中目覚めると

机の上に置き手紙が置かれていた。

末っ子コーマルからだった。

\母上へ。/

\おやすみなさい。今日も1日お疲れ様でした。/

\ありがとうございました。/

\そして今日も見守って下さり、/

\ありがとうございました。/

\おやすみなさい。大好きです。/

\コーマル/

あー、しまった。。。

おやすみなさいも言えなかった。。。。

1日の終わりをみんなで見送ることが出来なかったことを悔やむと同時に、

母が寝ている横で

静かに音を立てないように

置き手紙を書いてくれたと思うと、

なんだか胸が熱くなってしまった。

コーマルもだいぶ大きくなったけれど、

置き手紙1つでこんなにも母に影響を与えるとは。

末っ子というポジションがそうさせるのだろうか。

とても嬉しかった。

小さい頃は、

たくさんラブレターを書いてくれてくれた。

その度に「大好き」という言葉を、プレゼントしてくれた。

大きくなればなるほど、

なかなか大好きを表現するのが難しくなってくる。

男の子だとなおさら。

これも成長かと、納得していたし、

寂しいとも思わなかったけど、

母への置き手紙という、非公式な場所は、

コーマルを自由にするらしい。

大好きという言葉に、母の心は踊った。

昔も今も変わらない。

カワイイヤツめ。

と眠る我が子をクシャクシャにしたい衝動に駆られたが、やめておいた。

起こしてしまうかもしれない危惧と

一抹の寂しさも感じてしまったから。

初めてだった。

宛名が「ママへ」から「母上へ」に変わっていた。

子育ての節目は、いつのまにか、

気付かないうちに訪れていることが多いかもしれない。

ママー!としがみついて離れなかったあの日々が

愛おしくて、懐かしい。

苦しいこともたくさんあったけど、

もう一度、あの頃を味わいたいと思ったりする。

とはいえ、まだまだ子育て真っ盛り。

子ども達に関わらせてもらっている今を

大切にしようと改めて思った朝です。

今日もステキな1日になりますように。

 

【2019年5月17日 オフィシャルブログより「ママから母へ」

ABOUT ME
岡本安代
鹿児島を拠点に全国で活動するリアクション大きめのフリーアナウンサー。元鹿児島読売テレビアナウンサー。大家族率いるパワフルアナウンサーママとして日本テレビ系バラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で密着放送以来、愛と元気溢れる肝っ玉母ちゃんぶりが全国的に注目される。5人の子育て経験を生かし、家事と育児と仕事の両立するための独自のマネジメント術が全国で話題となり、全国で行う講演会は、「聞いた瞬間から元気になれる」「明日が変わる」とリピーター続出、総講演回数1000回を超える。言葉の力「安代塾」主宰。メディア出演、司会業の他、朗読、演劇活動も行う絶賛子育て満開中の5人の子育てママウンサー。