目指せ女優への道。お稽古日記
【3月25日(土)円城寺華子とは。】
ミザンス最終日。円城寺華子にとって肝になるシーン。
浩さんとのやりとり、娘・愛子とのやりとり。初めての演技指導。
まずやってみる。
「岡本さんの頭の中が崩壊している。何をやりたいのか分からない。セリフになっている。セリフじゃない、華子の感情がただ言葉になっただけ。誰のための言葉なのか、なぜそう思うのか。そのためには、まず相手の感情を受け止めなきゃいけない。相手が次のセリフを言うというのを岡本さん自身が分かってしまっているから、不自然。気持ち悪い。」
何度も何度も同じシーン、同じセリフ。
「言わなきゃ、こうしなきゃ、で頭がいっぱいになっているから、感情の優先順位がめちゃくちゃになっている。岡本さんは相手の目を見て話すけれど、それは違う。目を見て話すことは、相手の動きをフリーズさせてしまう。目線を外して、目線を定める場面とをしっかり考える。」
さらに全体稽古を繰り返す。皆が同じシーン、セリフは私だけ。
「岡本さんは、相手のセリフの言い終わるのを待って、セリフを言っているけど、見てて不自然。表情や、目線、いろいろリアクションはとれる。それはセリフを言っているから。感情が動いていないから。」
謝るな。仕事しろ。
やっているつもりでも、やれていないことに、歯痒さと、悔しさと。
そして、役者のみなさんに申し訳なさと。
「謝らなくていい。謝るくらいなら、仕事やれ、という話」
「まばたきが多い、まばたき一つにも、呼吸ひとつにも意味がある。テンパっていてもそれはしっかり操れなくてはならない。」
稽古終わり演出家に言われた言葉が胸に刺さって離れない。
「出来なくて当然ですよ。初めてなんだから。でも、これがお芝居ってことです。それが出来ていない役者さんもたくさんいらっしゃる。でも、これをやってこそ舞台で信頼が生まれる。
このままだと岡本さん自身が損します。謝らなくてもいいし、稽古でダメでもいい。改善すればそれでいい。
円城寺華子さんへの役作りがそもそも違うかもしれないですね。華子が抱いている気持ちが違うかもしれません。
華子は強く見えますが、やせがまんしている人。
娘の幸せだけを思っている人。そのやり方を間違っただけで、悪い人ではない。それをお客さんに持って帰ってもらいたいんです。そうだったのか・・・華子さんの気持ちもわかる・・・という感情をお客さんに持って帰ってもらいたいんです。」
芝居の奥深さと難しさを感じる。分からないことが多すぎる・・・
集団の中で自分だけピンポイントで指導を受けるという経験はおそらく生まれて初めて。
なかなかメンタルが鍛えられる。
この年になると叱られることは少ないからこそ、有り難い。
そう思っていてもやはり、、こたえる・・・。
きっと、これをクリアできたら、これまでの自分とは大きく違える気がする。
絶望ではなく、希望しかない。見てくれる人に喜んで帰ってもらえるように。
家族みんなの心を動かせるような演技をしっかりできるように。
久しぶりの家族との再会
最終便で鹿児島に向かった。パパが迎えにきてくれた。
子供たちが待っていてくれた。タイ兄が買ってきてくれたモンブラン。
この日のために買ってくれていたらしい。・・・美味しくて涙が出た。
セーマン、コーマルが、ホワイトデーをプレゼントしてくれた。
コーマルが抱きついてくれた・・・めちゃくちゃ嬉しかった・・・・泣ける・・・(涙)
カンPが家を綺麗にしてくれて驚いた。
母の帰宅に合わせて総動員で片付けてくれたらしい。ありがたすぎる・・・(涙)
ミーたんの勉強マインドに刺激を受けつつ、家族との再会。
嬉しくて嬉しくて、その日は目頭が熱くなりっぱなしだった。
元気もりもりYouTube(動画配信)