いつもご訪問ありがとうございます。5人の子育てママウンサー岡本安代です。
岡本家では、平日は家族みんなでお弁当を作り合おうキャンペーンを行っています。
題して「週1弁当番長キャンペーン」
5月27日水曜日。鹿児島は曇り時々雨のち晴れ。少し肌寒い朝。
水曜日の弁当番長は、長男タイ兄。
中学生チームほど、朝の弁当作りを意識して朝5時台から始動するわけではないけれど、いつもより早めに起きて、定位置に降り立つ。
お弁当作りは、必ず、誰かのために、という想いが存在する。
どんなに心にゆとりがなくとも、その時ばかりは、優しくなれる。
岡本家にとって、台所という場所は、そういう場所なのかもしれない。
今週のテーマは「タケノコ」
そのテーマを聞いた瞬間、タイ兄貴の作る料理は決まっていた。
___何作るんですか?
「えぇ?もう決まってるけど、秘密。言わねーよ。」
先週、弟達からの質問を、のらりくらりと交わしていたタイ兄貴。
昨夜になって材料と調理の確認に1人勤しむ姿があった。
「青椒肉絲作ろうかと思うんですけど。」
__あー、ごめん・・・牛肉もピーマンもない・・・
ピーマンなきゃ始まらないけど、代わりになるもので作ってもいいかもしれない・・・。
「あ、大丈夫です。無ければ無いで、もともとあるもので、と思ってたんで。どうにかしますわ。」
タイ兄は、ピーマンの代わりに、青梗菜を取り出した。
ピーマンの緑を青梗菜に求めたのだ。
「母上!青梗菜のチンって、青椒肉絲のチンと同じだ。
ってことは、チンゲンロースーということで。」
___なるほど。チンジャオロースならぬ、チンゲンロースか。実に面白い。
___牛肉が無いぞ。鶏肉にする?豚肉にする?
我が家の冷蔵庫で、ある牛肉といえば、牛豚合い挽き肉しかないわ・・・。
「あ、じゃあ、それで。(合い挽き肉で。)」
細切り牛肉の代わりに登場したのは、
細切りがさらに細かくなった、まさかのミンチ。
タイ兄に、迷いはなかった。
ニンニク生姜で、間違いない中華の香りを引き出した後、合い挽き肉を投入した。
ジュワー。
朝から飯テロ。実にいい香りだ。
そこに酒を入れ、醤油を入れていく。
いれる調味料は別として、ここまでは、ほぼ麻婆豆腐と変わらぬ展開。
本来ならば、下味した細切り肉に片栗粉をまぶして揚げていくが、
タイ兄は、炒めひき肉に片栗粉をまぶし、炒め、残りの野菜をドーンと投入。
強火で豪快に炒め、
味も香りも青椒肉絲的チンゲンロース。
___セーマン!レタスか何か、お弁当箱に、敷いてあげてー!ほら時間もないしー!
「わっかりましたーー!」
朝食準備の母にかわり、サポートに回るセーマン。
(ちなみに写真もセーマン撮影のもの。)
「あ、大丈夫!レタス、要らない。ちょっと待ってて。」
タイ兄は、また別のフライパンで、薄焼き卵をこしらえ始めた。
特に味付けは施していないらしいが、
マヨネーズの油分で作った薄焼き卵を、ご飯にのせ・・・
その上に、先ほど完成させたチンゲンロースをのせていた。
___おお。美味しそうだ!
母は思わず声が出た。
振り返れば、昨夜のこと。
いつも一品ドーン主義のタイ兄に、
___せっかくだからさ〜、彩りも意識して作ったらいいのにー。
と言った母の一言を、どうやら、兄貴なりに受け止めていたらしい。
青に対すして黄色を効かせていた。
ドーン!
ここからは、母の憶測だけど、
ピーマン無くとも、牛肉無くとも、
どうしてもタイ兄は、青椒肉絲的な一品を作りたかったんだと思う。
兄弟喧嘩とまではいかないが、
先日、タイ兄は、姉カンちゃんと口論になった。
自粛生活でストレスも溜まっていたのかもしれない。
どの兄弟にもあるであろう、小競り合いとはいえ、
姉がオンライン授業で缶詰状態ということも手伝って、
ちょっとの間カンちゃんとタイ兄の会話は激減していた。。
(*今は、仲良くメチャクチャ喋ってるけど。)
おそらく、だけど、今回は「この前はすんません。」という
弟から姉への、無言の詫び状。
出来不出来でなく、誰かを想う心がそこにある。
全ての神々様(読者様)に感謝。
ごちそうさまでした。