梅雨に入り、ジメジメした毎日が続いております。。。
地球のおよそ7割が海。人間の体の6割が水。
バランスから考えると、梅雨は日本の作物になくてはならない水分補給。
そうはいっても、鹿児島は特に湿度が高いためか、
日に日に過ごしにくく感じるのでありますが、
皆様方はいかがでしょうか。
さて、そんなジメジメ感と火山灰のザラザラ感に包まれて過ごす今日この頃、
寝苦しい夜になればなるほど、
我が子侍らは、母に擦り寄り、共に寝ることを強く求めるようになるのであります。
我が子可愛さに、母が抱き寄せると、
「暑いからギュってしないで!!」と叫び、
立ち去ろうとすると、
「ママぁ、ママがいないと眠れない・・・」と嘆き、
じゃあ、どーすりゃいいんだ!!と
中間管理職的なジレンマに陥る毎日が続いております。
ある日の夜、そのすれ違いが訪れました。
いつになくにこやかな表情で母に語りかけてきたのです。
長男 「ママ、あっち行って!!」
母 「うん、わかった!」
母は息子から離れるように歩き始める。
長男 「違う!ママ、あっちに、あっちに行って!」
母 「わかった。あっちに行けばいいのね♪」
母は再び、長男から離れる。
長男 「ママ、違う!!あっちに行って!」
そう言って、強く母の手を握り、目的の方向に行こうとする長男。
長男 「ママ、早く、あっち行ってよ!!」
母 「ちょっとぉぉ!タイ兄が手を握っていると、あっちに行けないでしょ!!」
母が手を離そうとすると、
しっかりと握り返し手を引っ張って目的地に案内しようとする長男。
ここで、ふと気がついた。ここまできて、やっとわかった。
母 「タイ兄、あっち行ってじゃないよーーー!
手を引いて自分の方に来て欲しかったら、場所があっちの方向でも、
『こっち来て!』って言うんだよ。」
長男 「なんであっちなのに、こっちなの??」
母 「なんでだろうね・・・難しいねぇぇ。。。。」
強く言ったものの、不意打ちの逆ギレならぬ、逆問いに戸惑う母。。。
いつのまにか自分のもとから走り去った長男の声が遠くから聞こえてきた。
長男 「ママぁぁ!いいからこっち来てぇぇ〜」
結局、長男の質問に答えられぬまま、彼の示す「こっち」に行ってみると、
そこには、かなり鋭く削られた、色えんぴつが置かれていた。
長男 「これ、タイが削ったんだ!すごいでしょ!!」
母 「おおぉ!!」
(結局それがいいたかったのか・・・。)
昔学んだこそあど言葉、
こ:こっち
そ:そっち
あ:あっち
ど:どっち
生まれてはじめて、こそあどに悩んだ瞬間。
「こっちとね そっちとあっちは どっちもどっち」
(長男との押し問答に真剣に悩んだものの、結局どっちでもいいよねの句)
そんなこんなで、
我が家の長男も来月5歳になります。
家族心身ともに息災であることを感謝しつつ、
この度も、我が家の脱力系茶番劇場にお付き合いいただいた、
皆々様に心より感謝申し上げます。
ステキな1日をお過ごしください。
【2008年6月8日 「こそあど言葉のすれ違い」より】