「できたひこ」で、よかが。
いつものように持ち場についた長男、
今日はいつもと様子が違う。なにやら、毛羽立っている。
「あーっ、もうっ( ;∀;)」
苛立ちを呑み込むように、作業を進めていた。
___おやまあ、、珍しいねー。まあ、そんな日もあるよねー。
よかよか。取り組むことに意義があるさ。
できたひこでよかがー。(←鹿児島弁で出来ただけで十分)
まるで芸術家のような発言
実は、長男タイ兄、
「いやー、あの人には敵わないわ・・・」と長女カンちゃんからのお墨付きをもらうほど
彼は基本的に、イライラしない。
おそらく小さな頃からの武道で培ったものなのか、
5人兄弟で過ごすうちに身に付いた処世術なのか分からないが、
イライラしたとしても、その感情に支配されないようにしているらしい。
「出した時点で負けだと思うしさ、
イライラしてる自分を想像したら、カッコ悪いし。」
だそうだ。
だけどもだっけーど。
焦っているのか分からないが、言葉や態度には出さなくとも、
とにかく、この日はまとう空気が若干尖っていた。
謎の、一流芸術家のような発言。
彼は、タマネギ・キャベツ、そしてニラを鍋に入れ炒めていた。
結婚記念日をもう一度
この瞬間に彼の計画が崩れた。
ゴールを見失ってしまったのだ。
餃子もなし、春巻き もなし(←先週作ったし。)
どうしようかと途方にくれた。
ただ、それで萎えるような兄貴じゃない。
なんてったって、5年目番長。
____そういえば、結婚記念日に作ってくれたヤーツ、
メチャクチャ美味しかったねーーーー!
「あれにニラとか入れても、おかしくないですかね?」
___全然!
「よし!」
さらにニラで、帯締めならぬ、ニラ締め。
あー、そうそう、これこれ、これ美味しかったヤーツ。
文句なしに、ご飯がすすむに違いない。
だって、、あの日、あの時、
結婚記念日の日のパーティで作ってくれた
あの味、最高だったから。
↓結婚記念日に作ってくれたタイ兄作のヤーツ。
長男特製ニラ巾着&ポテトサラダ弁当
___いつの間に???
っていうか、ジャガイモ、どうするの?!
レンチンしたわけでなく、
グツグツと茹でたジャガイモが耐熱ボールにスタンバイ。
隙間時間を利用するには、なかなかのチャレンジャー。
「っていうかさぁ〜、ポテトサラダ作ろうって思ったんですよ。でも、キュウリも、ニンジンも、ハムも何もないんですよっ!」
っとブツブツ言いながら、ジャガイモをマッシュ。
唯一タイ兄が考えるポテトサラダの定番アイテムタマネギを入れ、マヨネーズで和えていた。
__ニラとか入れてみたらいいじゃーん!
「うーん・・・・・
それは、やめとく(キッパリ)」
ポテトサラダが好きだからこその、あえて冒険を選ばない。(冒険でもないけど、ねー。)
妹ミーたんもそうだけど、サラダの中で、最も手数の多い、
ポテトサラダをチョイスするというそのパッション。
嗚呼。若いって素敵。
「おーい、できたぞーー!」
まずは第1陣、中学生チーム完成!
引き続き第2陣!
完成!
長男特製ニラ巾着煮&ポテトサラダ弁当!
ドーーーーーン!
「ポテトサラダ余ったから、なんか使ってやってください。」
そう言い残し、
学校へと向かった長男タイ兄。
余ったポテトサラダを、一口食べてみる。
___う、う、うまい・・・・なんてクリーミーなんだ・・・
タイ兄、あっぱれ。
作ることに意義がある。
続けることに意味がある。
大変よくできました。
全ての食材に感謝。