いつもご訪問ありがとうございます!
そしていつも温かくお付き合い頂きまして、
心から感謝申し上げます!
岡本家台所番長奮闘記#タマネギ編
2020年4月16日木曜日、午前6時過ぎ。
この日台所を温めていたのは・・・長女カンちゃん。
まさか4月も半分以上過ぎて、
台所に立つ彼女を見ることになろうとは思ってもみなかった。
巣立ちの予定日から早2週間。
入学式もなく、従業も延期。
長女カンちゃん、何を思う。
テーマはタマネギ。
このテーマを耳にした瞬間、彼女は言った。
「タマネギかー!!よし!家であまり出てこないメニューにしよう!!母上があまり作らないヤーツ!」
そのメニューを聞いたとき、
__え?!好きだったの?!それなら作ったのにーー!
母は思わず声が出た。
確かに、よく作るわけではない。
しかし全く作らないわけでもないからだ。
「え?!なんで出てこないんだろうなーって不思議だったんですよー!
食べたいけど、きっと母上好きじゃないから出てこないのかなって。」
__そうだったのか。
もう長女とは18年の付き合いになるが、お互い知っているつもりで知らないことも多いのかもしれない。
一口大に切ったお肉にしっかり下味を付けていく。
「っていうか、豚肉ないから、鶏肉を使う時点で、もはや違うメニューなんですけどねー!(笑)」
何を隠そう、彼女が作りたかったのは「酢豚」
豚という名が明確に刻まれた料理で、(むしろそのもの)
まさかの豚がないとは。
彼女の中に「〇〇じゃなきゃいけない」という発想は、
だいぶ前に消滅している。
「ある材料でクリアするべし」という認識が基本スタンス。
さすが長女。もはや母ちゃん。大家族のエンゲル係数を分かっているようで。
準備8割調理2割。
材料の準備が整ったら、ゴールは近い。
酢豚は、この行程があるから、なんとも敷居が高く感じてしまう。
しかし、それをやってのけるのが、若さだろうか。作りたいという意欲だろうか。
油通しが終わった全ての素材たちは中華鍋の中で見事合体し、
小鍋からは容赦なく食欲を刺激する香りが爆発していた。
「おいしそっ!中華ってお弁当に最高ですよねー!
冷めても美味しいし!どうしよう?イイですかね?!酢豚だけで。豚じゃないけど。」
__いいんじゃあな〜い?!みんな喜ぶよー!時間もないしねーー!
(中学校休校前の出来事なので背後には完成を待つ中学生チームの存在あり。)
「ギリギリでごめーーーーん!できたよー!持ってってー!」
酢豚弁当ならぬ、酢鶏弁当第1陣、完成!
長女よ。・・・実に美味しそうだよ。
そして、もちろん残りの家族の分も次々に姿を表した。
長女カンちゃん特製酢鶏弁当!
ドーーーーーン!
その夜。
「ごめんねー。卵焼きとかあればよかったけど。
酢豚のみで勝負!あ、豚じゃないけど(笑)」
姉の言葉が終わるか終わらないうちに、
弟たちはマシンガンのように打ち返す。
「いや、カン姉ちゃん!さすがですねーーー!
めっちゃ美味しかったーー!!!
ご飯が、足りなくなってしまった!!!」
「そうそう!ご飯が余ったりすることも多いのに!」
↑そ、そうなんだ・・・(笑)
弟たちは、興奮していた。
「豚じゃないから酢酉ですね!」
酉って、そっちかーい!・・・(゚∀゚)!
干支じゃないのよ・・違和感しかないけどもっ・・・
週1弁当番長活動カン姉ちゃん編。
作ることに意義がある。
続けることに意味がある。
全ての食材に感謝。