目指せ女優への道。お稽古日記
【4月1日(土) セリフの引き算を考える。】
今日から4月。エイプリルフールという余裕もなく、あっという間にやってきた4月1日。
本番なんてあっという間にやってくるだろう。
今日から新しい稽古場。
セットも本格的で、大掛かりなもの。稽古場に入った瞬間、驚いた。
「岡本さん、初めての舞台で、これだけの座組みはすごいことかもしれないです。舞台でこの規模感は珍しいと思いますよー。」
改めて今回の奇跡と幸運に感謝しかない。
演出助手を務める彼女は、スタッフとしていつも準備に奔走しているが、代役をするたびに、見事な演技力を見せる。
「声優しているんです。」
道理で。
「岡本さんは、やはりアナウンサーさんだから、とても聞き取りやすいですよね!小さい声もよく通る。役者さんは、お芝居の前に発声から苦労する人が多いですから。」
緩急を!とのオーダーを受けて、練習しているものの、答えに辿り着けなくて苦しんでいる私に彼女は言った。
「緩急って、声の大小とか話すスピード以外にも、音の高低とかリズムもあると思うんです。それをどう組み合わせていくかなんですけど、セリフの引き算をしたらいいと思います。」
「いらないセリフはないですが、最低限これだけで伝わるでしょっていう一言があるんですよ。それだけを言うための、あとは飾りみたいなもの。最悪聞こえなくてもいい。だから、それ以外は適当にしゃべってもいいというくらいに思っているとやりやすいかもしれないですね!」
なるほど。。セリフの引き算か・・・。
雑談の中に、ヒントがたくさんある。
「華子さんは、地声でしゃべっていいと思いますよ。説得力があるし、その方がずっとずっと円城寺さんっぽい。演じようと思わなくていいと思います。」
言われたことを意識して、愛子ちゃんと自主練。
「めっちゃ喋りやすくなりましたよ!いい感じです!」
通し稽古1日目。主演のよしこさんに、帰り際声をかけてもらった。
「昨日より、だいぶよくなってる!」
及第点にはまだまだ遠いが、お稽古に参加して初めて褒めてもらって嬉しくて涙が出た。
いける、いける、いける!がんばれ自分。
家族のみんなに恥ずかしくないように。感謝を忘れず、恩返しができるように。
元気もりもりYouTube(動画配信)