彼女の朝はいつも早い。
我が子らの起床時間に、いよいよ母は敵わなくなっていた。
これまでのお話
火曜日、弁当番長は次女みーたん。
午前5時半。
母が起きたときにはすでに、お弁当は佳境を迎えていた。
__ええええーーー!!もう完成なの?!
「あ、おはようございまーす!」
みーたんは実に軽快だった。
そして、キッチンからは、とてつもなくいい香りが漂っていた。
___ねえ!何作ってるの?
「カンねえーちゃんは春巻きが好きなんで、春巻き作ろうかと思って、
具だけとりあえず作って、、、、」
「春巻きの皮がなかったんで・・・・
テーマ食材、キャベツで巻いて、焼きました!」
ほえーー!ロールキャベツならぬ、春巻きキャベツか!
「で、やっぱりカンねえちゃんは、蒸しキャベツ的なものが好きなんで、キャベツと、カン姉ちゃんの好きなブロッコリーと一緒に焼いて、、、
卵でとじましたーーー!!!」
おーー!いいねーーー!!
カン姉ちゃん、喜ぶねーーー!!
それにしても、よく起きれたね。
いつも目覚まし時計がなかったことになるのに。(←みーたん、二度寝の女王。)
「タイ兄ちゃんに起こしてもらいましたー!タイ兄ちゃん、ありがとうございます!」
「おうよ!」
みーたんをずーっと横で援護している、タイ兄の姿がそこにはあった。
茶碗洗ったり、片付けたり。
テキパキとみーたんのサポートを展開していた。
茶碗洗いは、実は、長女カンちゃんのお役目。
みーたんのサポートはもちろんかもしれないが、
それ以上に、カンちゃんへの恩返しの方が色濃い。
「カン姉ちゃんにはお世話になってますから。」
「安心して旅立って欲しいですからねぇ。」
「安心して旅立って欲しいですからねぇ。」
せっせと、茶碗を片付ける弟タイ兄。
姉の好物をと奮闘する妹みーたん。
喧嘩することも多い二人が手と手を取り合うのも含めて、
これが弟と妹たちからのカンちゃんへの感謝のしるし。
それは、日頃から姉カンちゃんが、兄弟みんなのことを必死に考えて、想って、支えて、
応援してきた証。
まもなく、またひとつ大人になるカンP。
カンねえちゃんのお誕生日をまた一緒に祝うことができる喜びを噛み締めている岡本家なのであります。
週一弁当番長、大変良くできました。
すべての食材に感謝。
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