1:ソーセージの逆襲
最後の1品
ねえ。コーマルは、みんなに喜んでもらいたいんだよね?
コーマル「はいー!」
じゃあさ、時間かけずにすぐできるお肉やお魚で、みんなが好きなヤツだったら、
早く食べられるし、みんな喜ぶよね?
コーマル「はいー!」
じゃあ、カンちゃんが好きなヤツがあるから!
あれ、焼こう!
トンカツとか唐揚げはまた今度お願いします!
コーマル「え?カン姉ちゃんが好きなんですか?コー知らなかった〜!
早く教えてくださいよー!カン姉ちゃんが好きなら、
それが一番いいですー!今日もいっぱい教えてもらったし!!!」
よし!決まった!冷蔵庫に入ってる!探してごらん!
自分で切って、焼いて、あとは完成だ!
コーマル「あ!あった!これ、全部使っていいですか?!」
そう!それそれ!どうぞ使って〜!
コーマルクッキングアドベンチャー。
最後の一品は、長女姉カンちゃんの大好物。それは、焼きサバだった。
ゴールはすぐそこだ。
ほどなくして、低く鈍い音がリビングに響き渡った。
・・・ジョキジョキジョキ。
( ゚ ▽ ゚ ;)?!
どうした?コーマル。ナニゴト?
コーマル「骨が硬くて、包丁じゃうまく切れなかったから、キッチンバサミで切ろうと思って・・・。ハサミの方が切りやすいですねー。」
工作するかのように、サバを切る料理戦士。
コーマル「サバ、そのまま焼けばいいんですよね?!」
そうそう。焼くだけ。
あとは盛り付けたら完成だー!!
あともう少し!いいぞー!いい調子ー!
そのうち、家中が、焼き魚のにおいでいっぱいになった。
お〜、コーマル!いい匂いーーー!
コーマル「よーし。これで、おかずになる!」
焼きあがった焼きサバを、一皿一皿つぎ分けていく。
コーマル「カン姉ちゃんの好きなやつだから、
大きいのがいいかな〜。」
相変わらず、ブツブツ言いながら、食べる人を想像しながら分量を決め、
彼なりのありったけの熱量で丁寧に盛り付けていく。
見栄えを気にしながら、時間も気にしながら、
いっちょまえに、盛り付けも気にしながら・・・。
その集中力たるや。。。まるで職人のような空気さえ漂わせていた。
コーマル、キミって人は・・・こんなにも静かに集中出来るのか。
(毎日家でドッグラン状態というのに・・・。)
そうだ、あともう少し。
頑張れ!頑張れ!ゴールはすぐそこだ。
ひとりでできるもん!
手、を出さず。(あ、そーれ!)
口、出さない。(あ、よいしょー!)
グッとこらえて、(わっしょい!わっしょい!)
みんなで鼓舞して、(わっしょい!わっしょい!)
待てば海路の日和あり!(はー!どっこいしょ!)
(ヤスバーン、心の讃歌。)
コーマル「できたーー!!!」
よいしょー!!おめでとうー!
ドーン!
コーマル「一人でぜーんぶ出来たー!」
ウンウン。すごいぞー!すごいぞー!
5品なんて、ご馳走だー!みんな喜ぶぞーーー!!!
コーマル「ふはー。疲れたー!でも作らせてくれてありがとうございましたー!」
いやいや、よく頑張ったぞ!あっぱれだー!!
一人でやりきった嬉しさとみんなの喜ぶ顔を想像して、
一人でニヤニヤご機嫌の料理戦士コーマル。
長い長い航海に出ていたキャプテンコーマルのキッチンアドベンチャー。
途中寄り道、回り道をしながらも、
(↑途中服が変わったの、気づきました?
まさかの料理中にお風呂を挟むという斬新な段取り。←どんだけ━━━(゚∀゚)━━━!!!)
およそ5時間かけて(どっひゃー(ㆁωㆁ*)…お風呂込みですけど。)
無事、帰港を果たしたのでありました。
めでたし。めでたし。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
引き続き、その後の食卓編に続きます。
【2018年8月6日 「料理戦士、ゴールへの道」より】