次女の涙〜諦めたらそれで終わり〜

久しぶりに次女の涙を見ました。

多くを語らないタイプの次女ですが、やる時はとことんやるタイプの次女です。

柔道が大好きで、オシャレよりタンパク質が好きな次女。

黙々と頑張り屋さんです。
出来ないことを、出来ないと諦めず、できるまでやるタイプです。

テスト勉強のために、弁当番長をお休みした時、

代打の母が作業しやすいようにと、母が起きた時にはすでにお弁当箱にご飯を詰め、
包丁とまな板をセッティングして静かにキッチンを整えてくれているタイプです。

一体何時に起きたんだ？ありがとう！を伝えようとみーたんに歩み寄った時は、
すでに、一生懸命テスト勉強にふけっていて、声をかけられず、言葉を飲み込んだことも数知れず・・・。

小さな頃から、泣かない子でした。

長男と次女は昔から、痛みに強く、あまり涙を見せないタイプでした。
強いて言えば、悔し涙くらいでしょうか。

昨日、とある試験の面接がありました。ずっと準備を進めていましたが、試験前日になって、資料だけでなく、どうしても目で確かめておきたいということで、

学校から帰宅したみーたんは、
５０キロ離れた先の現地に行っておきたいと言い出しました。

午後２時半。

現地の資料館に入ることができるのは、午後５時まで。

電車を乗り継いで見積もった到着時間は、午後４時前後。
最寄り駅から、さらに１０キロあり、問い合わせるとバスは１日３本しかなく、その最終は午後１時だということもわかりました。

「資料も十分揃っているんだから、慌てて行かなくとも大丈夫じゃない？」

無理して行かなくてもいいんじゃない？

この時点で、諦めてしまいがち。
さらには、資料がこれだけあれば、なんとかなるかも！と思って済ましてしまうところなのですが、

みーたんは、そんな母の言葉をものともせず、、、、

「明日が本番だから、どうしても行っておきたいんです！
行ってみなきゃわからないことってあると思うから！
駅から現場までは、レンタカーかタクシーでみんな行くみたい。
だから・・・タクシーで行ってくる！お年玉あるし！！」

みーたんはお年玉を握りしめ、電車を乗り継いで、行くことを決意。

＿＿＿タクシー代、持って行きなさい。

「いや、大丈夫です！自己都合ですから！」

＿＿＿いいからいいから、持って行きなさい！

「え？！ありがとうございます！！！」

現場にいられる時間は短かったけれど、大満足の様子で帰ってきました。

「行かせてくれて、ありがとうございましたー！」

そして、迎えた本番。面接試験ギリギリまでずーっと内容を考えて、練習し、試行錯誤を重ねていた次女みーたん。

本番の緊張の１０分間。

この10分のために、テスト終わりからずーっと準備を進めてきて、
温めてきた自分の思いを伝える時間です。

おそらくみーたん自身、何が何だか分からないくらい、緊張していたんだと思います。

直前まで、血の気が引いたような表情でした。

そして、面接が終わった瞬間。

＿＿＿みーたん、お疲れ様でしたねー！よくがんばったねー。

と私が声をかけた瞬間に、次女が目にいっぱい涙を浮かべて、

「緊張した・・・とっても・・・。うまくできたとか、もう分からない・・・もっとできたこともたくさんあったと思うけど、、、終わってホッとした・・・この試験に挑戦できて、とてもありがたい。いい経験になった・・・。」

そう言って涙を拭い始めたんです。

相当熱い思いで、試験に取り組んでいたんだな、本気でがんばってきたんだな・・・
試験が終わった瞬間、涙が溢れてしまうほどに緊張していたんだ・・・・

私ったら、資料で済ませたら？だなんて。。。
年齢とともに、経験に頼ったり、妥協してしまうこともあるだろうことに、ハッとさせられ、次女と同じように無我夢中で、がむしゃらに挑戦していた心を思い出させてもらった気がしました。
出来不出来でなく、本気で打ち込んだみーたんに、お見事様！

音声でもお聞きいただけます。

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