子育てエッセイ

▶︎『子育て四訓』に思うこと。

いつもご訪問ありがとうございます。5人の子育てママウンサー岡本安代です。
早いものです。春は、別れの季節でもあり、出会いの季節でもあります。
そして、始まりがあれば終わりもあり、次のステージへに移行する季節でもあります。

ついこの前初めてランドセルを背中に背負ったような記憶の次男が、
いよいよ来週、ランドセルを卒業します。
時間というのは、ゆっくり流れているようで、
実は一瞬一瞬の積み重ねなのかもしれませんね。

春休みも終わり、4月になり、新学期を迎えると
途端に慌ただしくなる毎日が始まりました。
我が家の子供達も新一年生を含む小学生が3人。
新中学一年生の長女と幼稚園年中組の末っ子が脇を固めます。

新学年は、保護者としての業務が一年で一番増える時期かもしれません。
名前書き、ゼッケンの付け替え、上履きや体育館シューズのサイズ確認、
提出物の多さも、一年で一番多い時期でもあります。

子供5人分のスケジュールと自分のスケジュール、そして夫のスケジュール、
全てを把握、管理することがこの時期の最大のテーマとなります。
実は、これが、なかなか難しい・・・(汗)
全てを俯瞰し、管理できる能力こそ、
母となった今の私に一番必要で、鍛えなければならない分野だと
痛感する毎日です…(笑)

さて、きょうは
「始めの一歩」というテーマでお話させて頂きたいと思います。

今週始め、小学校と中学校の入学式が行われました。

小学校の入学式を経験するのは4回目ですが何度経験しても、慣れるものでなく、
緊張と不安と期待で胸がいっぱいになります。
前にも記しましたが、ついこの前まで幼稚園年長児だった息子が、
カッコいい1年生になろうと必死に頑張った幼稚園での「がんばりカード」。

入学式で、新1年生として堂々と入場する我が子の姿に
もう幼児の面影はありませんでした。
名前を呼ばれ、大きな声で返事をし、
担任の先生がおっしゃることを聞き逃すまいと必死に耳を傾ける息子。
「がんばりカード」の最後の1枚を、この瞬間に見せてもらったがしました。

真新しいランドセルと
大きめの制服をなかなか着こなせずにいるというぎこちなさは、この時期だけの非日常。
それがとても愛おしく感じられると同時に、この非日常が、いつの間にか日常として
毎日の生活の当たり前の風景に組み込まれていくことに
少しの寂しさを感じたりするのも親の性。

子供の成長を感じる瞬間は、子供の巣立ちが確実に近づいたことを
実感させる瞬間でもあります。

生まれて初めてのセーラー服に身を包み、中学校の入学式に臨んだ長女。

いつの間にか身長も母をしのぐほどになりました。
厳かな式場に漂う緊張感。

小学校の入学式で感じた微笑ましさとは全く別の「規律」「礼節」「実直」の精神が
新入生を迎える先輩達の背中ににじんでいました。

娘が新たなステージに立った事を感じました。

生徒が中心となり運営される学校生活。
親の関わり方も、自ずと変わってきます。
保護者という立ち位置も、大きな変革期を迎えたことを感じました。
そしてその昔、初めて子供を授かったとき、
恩師から教わった「子育て四訓」を思い出すのです。

1:乳児はしっかり 肌を離すな。
2:幼児は肌を離せ 手を離すな。
3:少年は手を離せ 目を離すな。
4:青年は目を離せ 心を離すな。

恩師は言いました。
少年時代を迎えたら、友達との付き合いで社会性が育つ時、
しっかり手を離して活動範囲を広げてやらねばならぬが、
いろんな危険もあるから、目を離してはいけない。
この時期、子供が親に反抗したり、
いろんな思いで苦しい思いをするかもしれないが、それも成長過程。
親として逃げずに、子供と向き合って、共に成長することを心がけなさい。
子供の行動や発言は、「こちらを向いて欲しい」という
メッセージであることが多いのだから。と。

子供達が私を母にしてくれました。
母になることは易しい。しかし母であることは難しい。
その言葉の意味を日々感じています。

「はじめのいっぽ」
入学式の翌日。
新1年生となった次男に配られた学級通信。

彼にとっても、私にとっても、
今まさに大きな「はじめのいっぽ」が始まろうとしています。

先ずは、今日のこの一歩から。
毎日の一歩一歩を着実に積み上げて行くために、
その一歩の重みを大切にしながら過ごしていきたいと思います。
もしかしたら、今日のその一歩こそ、
未来への大事な「始めの一歩」なのかもしれないですから。

最後までご精読ありがとうございました。
ママウンサー岡本安代でした。

【2014年4月17日ウェブひだまり 「始めの一歩。」】