ご訪問ありがとうございます。5人の子育てママウンサー岡本安代です。
突如訪れる静寂は、たった一人で過ごす貴重な時間を輝かせる一方で、
これまで感じることのなかった、慌ただしさへの哀愁を感じさせる
不思議な感覚をもたらします。これが、母というものなのでしょうか。
この瞬間が懐かしく、羨ましくもあるのです。無い物ねだりなのでしょうか。
雨は湿気を運んできます。
蒸されるような熱気が、いつしか雨という打ち水により、
少しばかり気温の上昇を制してくれます。
クーラーをつけるほど暑くはなく、
シャワーを浴びた私たちは、仕上げに冷たい水を頭からかぶり、
もう家族全員が,それぞれベッドについています。
まだ9時前のこの時間に、皆が就寝するのはどれくらいぶりでしょうか・・・
リビングには
電化製品のかすかに響く待機電力の音と、
通りを隔てた国道沿いの車の排気音以外、何の雑音も聞こえません。
この静寂が私の雑念をも取り払ってくれるのです。。。
久しぶりに一人になった私は、きょうのプールの片付けを行うその前に、
ダイニングテーブルに腰をおろし、つい数分前まで家族7人で騒ぎあっていた
決して広くないリビングを見渡しました。
テーブルにそのままに置かれたコップや鉛筆に、さっきまで一緒にいた
家族みんなの残像が浮かび上がり、さっきの瞬間にはもう
戻れない、そんな言いようのない刹那的な家族物語を実感させられます。
昨日、夫が『夏休み頑張って!!』とロールケーキならぬ
エールケーキを買ってきてくれました。
ありがとう。
夏休みという関門の大きさを、少しでも共有できているその実感がとても嬉しくて、
ケーキはなくともその関門の大きさを認めてくれるただそれだけで、
多勢に無勢の戦いに、大きな援軍を得たようなそんな気持ちになるものなんですね。
誰もいないリビングでこっそり頬張ったエールロール。
夫の気持ちを胸に、奮い立つ自分を認めつつも、、、
一人で食べると必ず襲うあの感覚。
「このケーキ、あの子達、食べたら喜ぶだろうな・・・・」
もう、この時点で、自分は、何者でもない、
5人の子ども達の母親なんだと実感するのであります。
ケーキ、ご馳走様です。
夏休み、私なりにがんばります!
よーし!気合いだーーーーーーーー!!!
【2012年7月22日付「夫からのエール」より】