目指せ女優への道。お稽古日記
【3月30日(木)『殻を破ること』/ メンバー全員交流会】
通常稽古、円城寺華子が初めて登場するシーン。
登場人物において、初めて登場するシーンは極めて重要だ。
気持ちを研ぎ澄ませ、
セリフはなくとも、すべての心情を自分にインストールして舞台に立つのだ。
前日の先輩役者さん達との自主稽古で
「華子さんに社長感が足りない。もっと威圧的に、貫禄、ボス感を出すべきじゃなかろうか。それを意識すると言葉も動きも変わってくるはず。」
とアドバイスを頂き、そのモードで演じてみた。
実際、演出家の前で演じてみると、思わぬ答えが返ってきた。
「もっと彼に寄り添って、気分をのせるように。今のだと上から圧力がかかりすぎている。彼の心を揺さぶって。もっとあなたの味方感を出して。」
演出家によって仕上がりが変わること、気持ちひとつで、場面が劇的に変わる。
役者はいろんな演技を演出家に提案する場所なのだ、ということを実感。
前々から言われたことだが、演出家のオーダーを即座に改善していく演技力、振り幅が必要なのだと改めて感じた。
自分の殻を破れ!
その夜、チームメンバー全員が集まって初めての懇親会。
隣の席の先輩に言われた言葉を、きっと私は忘れない。
『岡本さんはまだまだ素を出せてない。
子育てしているといろんな感情を経験しているはずなんです。
だけど、今の岡本さんは、セリフになってるんですよね。
自分の言葉じゃない。
もっと感情を剥き出しにしていいんですよ。
殻を破ればいいんですよ。殻を。自分の殻が、フィルターになってしまって、表現を狭めてしまっている。
で、いろんな人のアドバイスがその殻をもっと分厚くしているんだと思います。
悩むんですよねー。苦しむんですよねー。
僕も最初はなかなかできませんでしたから。
人は誰しもよく見られたいんですよ。カッコ悪いところを見せたくないというか・・・。
でもね、芝居っていうのは、人間の中にある全ての感情を出さなきゃ、成立しない。
殻を破ったら、岡本さんの幅はぐーんと広がると思いますよ。』
殻を破る。命題。
今も昔も言われること。
殻を破るとは・・・頭では理解しているけれど、体現できない。
殻を破るためにはどうすればいいのだろうか・・・
自分の殻を破りたい。。。
カッコつけているつもりはないのに、
ちっぽけな自分の理性が無意識に作動しているらしい。
難しい・・・・。
目覚めよ・・・自分・・・。
元気もりもりYouTube(動画配信)