いつも変わらない会話や風景も、
流れる年月とともに、尊く思えるものですね。
たったひとりの妹
ついに7月に突入しました。
時の流れの早さに驚いています。
今年ももう下半期がスタート。
あっという間に「今年もあと残りわずか・・・
なんて言う時期がくるのでしょうか。
我が家はとりわけ5~7月にイベントが集中しています。
結婚記念日に、誕生日と目白押し。
さらには父の日、母の日などを入れるとほぼ毎週のように
パーティーが開催されます。
ただ、パーティーといっても
非日常的な豪華な食事というのではなく、
単なる普通の食卓の最後に「パーティー」と付けているだけですが…(笑)
たこやきパーティー、ピザパーティー。という風に
何気ない食事でも「パーティー」と付けるだけで、
家族みんなのテンションが上がるから不思議です。
ネーミングって大切ですね。
実は、ブログを書いている今日も、長男の誕生日ということで
パーティーナイトが待っています。母さん、ヒマ無し!(;^_^A
頑張ります!
さて、今日はパーティーを通して出会った「たったひとりの妹」について
お話したいと思います。
先週、我が家の次女が9回目の誕生日を迎えました。
次女は5人兄弟のちょうど真ん中の女の子。
日頃は姉兄、2人の弟達に圧倒されてしまいがちの次女ですが、
この日だけは家族みんなが、次女をお姫様のように敬います。(笑)
![](https://i0.wp.com/www.nihongas.co.jp/hidamari/img_okamotoblog/18-01.jpg)
「お誕生日おめでとう!」
「もう9歳かーー!早いねーーー!」
「これからも頑張ってねーーー!」
朝から次女へのおめでとうのメッセージが行き交います。
この光景は何年たっても格別のもの。
お互いがそれぞれに年を重ねても必ず交わされる
心からの「おめでとう」と「ありがとう」に、
両親である私たち夫婦はいつも心癒されるのです。
女の子が誕生日を迎えると、必ずプレゼントされるパパからの花束。
![](https://i0.wp.com/www.nihongas.co.jp/hidamari/img_okamotoblog/18-02.jpg)
「お誕生日おめでとう!」手渡されると、照れくさそうに笑う娘。
何気ない小さな花束のプレゼントも、今日だけ特別。
誕生日だけは誰からも憚られず、
家族全員からのおもてなしを受けられるという特別な日。
夕食のメニューも、徹底的にリクエストに応えたスペシャルメニューです。
![](https://i0.wp.com/www.nihongas.co.jp/hidamari/img_okamotoblog/18-03.jpg)
お誕生日のプレゼントは、手作りの物やお手紙が主流。
パーティーでの話題も誕生日ならでは。
食卓を囲んで家族みんなで娘の大好きポイントを発表し合います。
「じゃあ、いくよー!
みーたん(次女)のいいところを言い尽くせ!ゲーム!」
まるでテーブルゲームのように始まる、この日だけの家族褒め尽くし!
兄「いつも笑い声が大きいところ!!」
姉「みんなに優しい!」
弟「よく食べる!」
なかには、それ、褒めてる?と思ってしまうのもありますが、
家族の一体感が心地よかったりもするのです。
日頃なかなか主役になりきれない、5人兄弟のちょうど真ん中の次女。
だからこそ喜びもひとしおなのでしょう。
パーティーの最後に次女から配られたお礼のお手紙には、
「お誕生日をお祝いしてくれてありがとう」の想いが詰まっていました。
![](https://i0.wp.com/www.nihongas.co.jp/hidamari/img_okamotoblog/18-04.jpg)
パーティーが終わった後も、じっと眺めていた一通の手紙。
それは姉から、たったひとりの妹へ宛てたバースデーメッセージでした。
■お誕生日おめでとう。なぜかみーたんにはプレゼントする時に
「がんばろう!」と思うんだよね。たったひとりの妹だからかな。
今回もがんばったよ。大事にしてね♥
もう9歳かーー。。
あの小さい頃のみーたん、もどってこないかな(笑)今もかわいいよ。
いつも姉ちゃんを大好きでいてくれてありがとう。これからも仲良くしていこうね☆
姉ちゃんも9歳の頃は大好きな先生に出会ったりと色々な経験をしました。
みーたんも出会いを大切にして(難しく言うと「一期一会!」)
整理整頓が出来るようにがんばれ!(お勉強も兄ちゃんを抜いてね!)
応援してます!大好きだよ。
![](https://i0.wp.com/www.nihongas.co.jp/hidamari/img_okamotoblog/18-05.jpg)
姉から妹に向けられた手紙。
姉は、自分のお小遣いから妹好みのペンを買い、プレゼントしていました。
もう3ヶ月も前から、妹のために準備をしていたのを母は知っていました。
たったひとりの妹に、たったひとりの姉。
小さな姉妹のお互いを大切に思う心に
母の胸がキュンとなるのを感じました。
いずれ2人は大きくなる。
お互いに離ればなれになる日がくるかもしれない。
話したくても近くにいないかもしれない。
今この瞬間に想いを伝え合う2人がとても尊く思えました。
私にもたったひとりの妹がいます。
小さい頃は、いつだって姉の後ろをついて回っていた妹。
大人になり、今はなんでも言い合える同志となった妹。
互いに別々の道を歩みだした今、
言葉にして伝えてないことがたくさんあるような、そんな気がして
無性に妹に「ありがとう」を伝えたくなった夜。
小さな姉妹に、忘れかけた何かを思い出させてもらった気がした母です。
いつでも言えることだと思っていたのに
大人になればなるほど、どこかくすぐったくて言えなくなる言葉がたくさんある。
思い立った時に、なるべく伝えたい。
ありがとう。大好き。
あなたがいてくれて、よかった。
【2014年7月 うぇぶ・ひだまりより「たったひとりの妹」】