弁当番長は、次女みーたん参上!
台風一過、休校明けの朝、
それは、台風のように激しく始まった。
「うわーーーーーーーー!!マズイ!マズイ!マズイ!」
「あーーーーーーーーー!!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!」
ザクっ!ザクっ!ザクっ!
みーたんは、焦っていた。外野に話しかけるスキを全く与えない。
それほどに、殺気立っていた。そして、ものすごく俊敏かつ大胆。
___わたし、代わろうか?
「いや、大丈夫ですっ!」
即答だった。
作業も早けりゃ、答えも早しい。( ̄∇ ̄)
____おっと・・・ごめん。邪魔した・・・(汗)
そうなのだ。急いでいるときに、最もブロックしたいのは、外野干渉&緊急を要さない質問。
____まずい・・・私ったら、どちらも当てはまってるじゃないのー!
___許せ、みーたん。
「小松菜つかっていいですか?」
はい!
「玉ねぎ、つかいます!」
はいっ!
「人参も使いましたからね?!」
はいっ!
娘の質問に、母はただひたすら元気よく返事をするという
わんこ蕎麦のような、軽快で無駄のないやりとりが展開された。
「すみません!フライパン、出してもらっていいです?」
___わっかりましたー!
「あの、弱火にお願いします!」
___かしこまりましたー!
まるで、料理の鉄人と助手。
もちろん、鉄人がこの場合みーたん。
野菜を切りに切りまくって、炒めまくって、まるでキッチンアスリート。
きょうのみーたんは、早かった・・・
もといっ!速かった・・・・。
正直、無理だと思ってたが、およそ20分で完成させた。
恐るべし、みーたん・・・。
「母上!すみません!本当に盛り付けだけやってもらえるんですか?!お願いします!!!」
「セーマンごめん!私の制服もってきてくれない?」
台所を機敏に動き回りつつ、指示の飛ばし方が容赦ない。
そして、容赦なくうまく指示の飛ばし方がうまい・・・・。
母は、息を飲んだ。
す、す、すげぇーぞ、みーたん。
人使いが荒いとは言わない、人使いがうますぎる・・・
起床から20分で作り終え、着替えて朝食食べて、気がつけば、
30分後には、もう家をでていたんだから、驚きだ。
・・・・あーた、オリンピック選手ですかっっ( ̄∇ ̄)
ということで完成した次女特製チャーハン&かに玉風弁当!
ドーーーーーーーン!