子育てエッセイ

▶︎我が家の節目。

いつもご訪問ありがとうございます。5人の子育てママウンサー岡本安代です。

春になると、改めて感じるんです。
大きくなりました。実に大きくなりました。

ええ。本当に。。。。

こんなにも大きくなるなんて思ってもいませんでした。
まさかこんな日が訪れるなんて・・・。

早いもので、もう3月も残すところ10日。
21日は二十四節気の一つ、春分の日を迎えます。
この日を境に、長い夜は、次第に影をひそめ、明るい朝が、目覚めとともにやってきます。
我が子の登校指導で感じる朝の空気の温かさ。
公園で遊んだ時の夕暮れ時の日の長さ。
目にする草花、空の高さ、鳥の声、お店に並ぶ野菜の彩り。
全てに季節の移ろいを感じ、そして春を感じます。
南国鹿児島は暑くなるのが早い分、束の間の春を、大事に過ごしたいと思うのは
私だけではないかもしれません。

さて、今日は、我が家の「節目」についてお話させて頂きたいと思います。
季節に二十四節気という節目があるように、人も節目を繰り返し、生きています。

この春、私は誕生日を迎えました。誕生日も年に一度の大きな節目。
母である私の誕生日の日、私は終日仕事でした。
仕事を終え、自宅に戻ると、リビングがパーティー会場となっていました。


我が家で「安代ちゃん」と呼ばれたことは未だかつてありませんが、
若さを演出する上での、我が子らからの精一杯のおもてなしかもしれません(笑)
小6の長女が指揮をとり、4人の弟達が実働部隊、
夫は支援部隊として買い出しに走ったと聞きました。

モンブランが大好きな私に内緒で手配してくれたモンブランのホールケーキ。

家族6人でお花屋さんに出かけ、選んでくれたバラは、
きっと永遠に私の心に色鮮やかに咲き続けるに違いありません。


誕生日という節目。

我が家は7人家族なので、年に7回、それぞれの誕生日が訪れるわけですが、
その度に、みんなで食卓を囲みながら、生まれた時の様子やそのときの家族の反応、
どんな気持ちで名前をつけたか、これまでのその子らしいエピソード、
そして、7人の中でのその子の「ここが大好き」をみんなで語り合い、
さらに、誕生日を迎えた者はこれからの夢を語ります。

母である私の場合も、例外なく、これまでのこと、これからのこと、
そして家族1人1人への想いを語りました。
誕生日は年に一度改めて親に感謝する日だということも忘れないように。

自分たちの命は親から受け継いだもの。
与えられた命を、精一杯全力で生きる事が、生かされた者の一番の役割なんだということ。
だから、家族みんなが元気で、笑顔で、そして精一杯生きてくれていることこそ
母にとって一番のプレゼントなんだということも。

毎年のことなので、重複する話も多々ありますが、
いくつになっても嬉しそうに、耳を傾けてくれています。
我が家での誕生日プレゼントは、家族みんなからのお手紙。
色紙だったり、立体絵手紙だったり、
色んな手法を凝らして用意してくれる家族からのお手紙は、
いくつになっても、母にとっての大切な宝物です。

小学校の休み時間を使って作り続けたという、指編みのネックウォーマー。


職業柄、喉のケアに余念のない母に、喉を冷やさぬようにと、
長女からのサプライズプレゼントは、誕生日以来、肌身離さず、
母の喉を守り続けてくれています。

入学、卒業、就職、結婚、出産など環境が変わることによって、
自分の中の意識が変わっていく瞬間をこれまで何度も経験してきました。
同じ季節の移ろいも去年の感じ方と今年の感じ方とは全く違います。

きっとこれは、「節目」がもたらした新たな感覚。
「節目を迎えるたびに人は成長していくものなんだな」というのを
母としても、我が子と寄り添う中で感じさせてもらっています。
まさに、「親になり、親のありがたさを知り、子を授かり、子の有難さを知る」ということを感じられたのも、節目が気付かせてくれた感謝の念かもしれません。

この子達、自分で気がつくようになって・・・。
この子達、自分で考えるようになって・・・。
この子達、自分で動く事が出来るようになって・・・。

節目を迎えるたびに与えられる振り返りと立ち止まりを繰り返し、気付きの瞬間。
節目を重ねて、子供達の、夫婦の、
そして家族の物語が出来上がっていくものなのでしょう。

春は節目の季節。

家族とともに、子供達とともにその節目を迎えられた感謝を忘れずに、
大切に過ごしたいと思います。

【2014年3月26日付け 『ありがとうを伝えたくて』】

小学校6年生だった長女は、今年、高校を卒業し、大学生に。
大きな節目を迎えます。

この時、長女からもらったプレゼントのネックウォーマーは
今も私を温め続けてくれています。
きっとこれからもずっと・・・。