オモウコト

【子育て】まるで期間限定の日めくりカレンダー

携帯電話のアルバムを開くと、1年前の今日、2年前の今日、と言う具合に、
思い出を振り返るアルバムが出てきます。
今月に入ってからと言うもの、アルバムはとても賑やかなものでした。

夏休みを前にしたこの時期は、部活動では大会、少年団では練習試合が盛んに行われ、
学校行事も水泳大会に、授業参観、PTA活動も盛り沢山であることを
その過去のアルバムが思い出させてくれました。
それは、6年前のことでした。

それぞれの2ヶ月

先日、小学校の日曜参観がありました。
現在小学校に在籍している岡本家のメンバーは3人。
夫は仕事、長女は部活動ということで、
私と一番末の弟と連れ立って学校に行ってきました。
限られた時間に、3つの学年をハシゴせねばならないという
ハードなスケジュールではありましたが、
1年生のクラスの可愛さに癒され、3年生のクラスの生き生きとした姿に元気をもらい、
5年生のクラスの成長した姿に感動をもらい、
慌ただしい中で、とても充実した時間を過ごすことができました。

ついこの前までこの場所には長女がいて、授業参観の度に目と目が合うと、
嬉しそうに口元を緩めながら、母に視線を送り続けていた姿が鮮やかに蘇ります。
ふと通りかかった小学校2年生のクラス。
2ヶ月前まで長女の担任だった先生は2ヶ月後には長女より5つも小さい、
まだあどけなさの残る子ども達を相手に授業をされていました。
たった2ヶ月。されど2ヶ月。
公式行事の度に、時の流れとともに環境の変化も確認させられます。

日めくりカレンダー

我が家では日めくりカレンダーをめくる事から1日が始まります。
カレンダーをめくる度に時の流れを実感します。
この2ヶ月、大きな変化が私たち家族にもたらされました。
長女は中学校に入り部活動が始まりました。剣道です。
まだ新入部員、基礎固めが始まったばかりの今、
毎日700回の素振り、すり足、そして礼と作法を学んでいます。
手にはマメができ、足の皮も擦り剥けながら、練習に励んでいます。

部活が楽しくて仕方がなくて、部活動を維持出来るように、
生活が変わりました。日々の果たすべき任務を必死にこなそうと
日常生活も引き締まったように感じます。

長男は5年生になり、岡本家の小学生在籍メンバーとしては長子となりました。
これまでは姉に頼っていた連絡事項も
自分がしっかりしなくては、という自覚も少しずつ芽生え始めました。

空手の少年団では主将という役割を与えてもらい、
姉と同様、少年団活動を維持すべく、必死に日常の活動を精力的にこなしています。
日々の生活習慣、学校生活を全うしてこそ、
部活動や少年団活動が成り立つという鉄則が為せる技でありましょう。

次女は小学校3年生、中学年に突入しました。
実は、一番変わったのは彼女かもしれません。
引っ込み思案だった彼女は、3年生になってとても積極的になりました。
「岡本さん、字が綺麗だねーーー!」と担任の先生に褒めて頂いたことが
きっかけかもしれません。
学校から帰ってくると「先生に字が綺麗って褒めてもらったんだ!」
毎日毎日同じ話を繰り返し、嬉しそうに話すのです。

次第に家での言葉数も増え、新たに挑戦することも多くなりました。
どんな小さなことでも「褒める」「認める」ことの大切さ
先生と娘のやり取りで改めて気づかされたように思います。

次男は小学校1年生この春小学校に入学したばかり。
「自分のことは自分で」という人間としての自立の一歩を踏み出しました。
幼稚園とは全く別の学校という環境。
時間割というシステムにより時間管理が自然と身に付き、
公共での校外学習を通じて、社会のルールを知り、
みんなで話し合うということで自我と協調のコントロールを学び、
そして何より、学習することに喜びを覚えた2ヶ月。
毎日、楽しくてたまらないと学校に出かけていく姿がなにより頼もしく思うのです。

甘えん坊の三男はこの2ヶ月、なかなか振るわない日が続きました。
これまで単独行動をとることのなかった三男。
どこに行くにも姉や兄が一緒。父や母が一緒でした。
それは幼稚園も同じ。いつも兄と一緒に幼稚園バスに乗り登園し
そばには必ず兄弟の姿がありました。
この2ヶ月、初めての自分1人だけの幼稚園生活がスタートしました。
最初から1人というのと、
これまでずっと誰かと一緒だったのに突然1人になるというのとでは
違うのかもしれません。
小さいなりに、取り残されたような寂しさと戦っていたように見えました。

幼稚園が始まって以来の、泣き続ける毎日。
6月に入り、半分が過ぎた頃、やっと笑顔で登園するようになりました。

新年度2ヶ月たって、やっと心の進級が追いついたような気がします。

7300日。

最近つくづく思うのです。
子育て期間って親だけに与えられた期間限定の日めくりカレンダー。
生まれてから成人するまでを子育て期間とするならば、
親になって私に与えられた時間は7300日。
長女が12歳になり、もう約4500日が過ぎ去りました。
末っ子はまだ1500日とはいえ、もう5分の1が経過しています。

7300日のうち、2ヶ月というのはほんの60日間かもしれませんが、
この60日間は私にとっても子ども達にとってもとても大切な60日間。
子育てカレンダーを7300枚の日めくりカレンダーと考えると、
一日一日はそれぞれにとってかけがえのない一日で、毎日が記念日。
ついきょうという1日をめくるのが、惜しく感じてしまうのは私だけでしょうか。
なんとなく1日を過ごしてしまうのは、もったいないと思う人も少なくないかと思います。

限られた時間。
いろんな物語を紡ぎ、いろんな思いを巡らせ、
いろんな話をして、いろんな縁を感じて、
共に喜び合えたら、共に分かち合えたらいいなと思うきょうこの頃です。

子ども達の心の機微を間近で感じ取ることが出来るのも、今だから出来る事。
きょうも明日も明後日も、
たくさん笑って、たくさん語って、名残惜しみながらも前向きに潔く
きょうという日めくりカレンダーを日々めくっていきたいと思います。

最後までご精読ありがとうございました!
走り続けるママウンサー岡本安代でした。

【2014年7月15日 うぇぶひだまり「それぞれの日めくりカレンダー」より】

ABOUT ME
岡本安代
鹿児島を拠点に全国で活動するリアクション大きめのフリーアナウンサー。元鹿児島読売テレビアナウンサー。大家族率いるパワフルアナウンサーママとして日本テレビ系バラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で密着放送以来、愛と元気溢れる肝っ玉母ちゃんぶりが全国的に注目される。5人の子育て経験を生かし、家事と育児と仕事の両立するための独自のマネジメント術が全国で話題となり、全国で行う講演会は、「聞いた瞬間から元気になれる」「明日が変わる」とリピーター続出、総講演回数1000回を超える。言葉の力「安代塾」主宰。メディア出演、司会業の他、朗読、演劇活動も行う絶賛子育て満開中の5人の子育てママウンサー。