オモウコト

▶︎生涯現役の人。

いつもご訪問ありがとうございます。
5人のママウンサー岡本安代です。
梅雨入りした鹿児島、ジメジメした日々がいよいよ始まります。
学校も段階的ではありますが、いつも通りの生活が戻ろうとしています。
きっと大変なのは、今だけじゃない。
今も昔も、お母さんたちは、大変な思いをしながら、
私たちを育ててきてくれたんだと改めて思います。

5月も半ばを過ぎると、春の陽気は風とともに去り、
日射しの強さに夏の気配を感じずにはいられません。
衣類もそうですが、
寝具も住まいも夏仕様に切り替えていかなければと
焦り始めているママウンサーです。

仕事をしていると、なかなか一日で全てを終わらせることができません。

だからこそ、積み木を積み上げるように、
ひとつひとつ丁寧にクリアしていかねばと思っています。
悠長に構えていると、あっと言う間に夏も終わってしまいますから…(汗)
衣替えもそうですが、
掃除や洗濯など、目に見えない作業の繰り返しが
ママウンサーの基本業務。
アナウンサーである前に、私、母ちゃんですもの。。。

そんなきょうは「母の日に」というテーマで
お話をさせて頂きたいと思います。

今年は、私が母になって13回目の母の日。
すっかり忘れていましたが、朝からソワソワしていた子供達に
きょうがなんの日であるかを気付かされた今年の母の日。

「ママ!きょうは夕飯作るからねーー!」
「え?なんで?」
「んもう!母の日だからだよーーー!」
「あ!そうか・・・!」
「何が食べたい?」

母の日であるということを完全に忘れていた母に、
リクエストを聞き出して、姉兄2人が買い出しに行く事から始まりました。


弟や妹達は、洗濯物を取り入れたり、野菜を切ったり。
姉と兄の指示に従いながら、必死に動き回っていました。
この日ばかりは、完全独立団体として力を合わせる子供達。

食卓にはカーネーションが用意され、
母のリクエストの「ホルモン焼き」とご飯とみそ汁が並べられていました。


今も昔も、母への感謝を乗せ、笑顔を運ぶカーネーション。
その鮮やかな姿に、蘇る昔の記憶。

昔いつも見つめていた母の背中。
いつの間にか追いつき、肩を並べて歩けるようになり、
いずれ母をリードするようになるのでしょう。

カーネーションに母と自分が重なり、さらに自分と子供達が重なる不思議な感覚。


花と一緒にプレゼントされた色紙には、
子供達からの「ありがとう」がつまっていました。

母。
それは24時間、365日休みない職業。
母。
その仕事内容は、ゴールの見えない毎日の家事と育児。
地道という道の上に常に立っています。
母。
苦しみもいとわず、痛みを喜びにかえて、小さな命をこの世に送り出してきました。
母。
自分の時間を全て家族に捧げようともそれは犠牲でなく、幸せだと感じられる
とても神秘的な職業だと信じています。

今だからこそ、心からの「ありがとう」を、母に伝えることが出来る気がしています。

母は朝も昼も夜もなく
我が子である私に向き合ってきてくれました。

それは夫も同じこと。
今年の母の日。夫の母から届いた一通の手紙。
それは母から母への「ありがとう」の言葉。

「私は母を退職致しましたので、
今頑張っている現役の母に、いつもありがとう」

退職どころか、こうやって、ずっと気にかけて頂いている。

きっと、母親って生涯現役なのかもしれません。

母になることで、母であることの苦労や喜び、
喜怒哀楽全てを知る事が出来ました。

母を経験した人だからこそ言える「ありがとう」
母になったからこそ伝えられる「ありがとう」
母になって日々の何気ないことも、
本気でありがたいと思えるようになった気がします。

24時間、365日休みなし。
母として生きるって難しい。
でも母として生きることを選んでよかったと思います。
子供達からの「ありがとう」という言葉。
「大好き」というメッセージ。
これがあるから
お母さんはお母さんを続けることが出来るのかもしれません。

お母さん。
私を産んでくれて、ありがとう。
お義母さん。
夫を育ててくれて、ありがとう。
そして子供達。
私をお母さんにしてくれて、ありがとう。
年中無休の職業・母さんを
これからもずっとがんばりたいと思います。

2014.5.11.母の日に。

ご訪問、ご精読、ありがとうございました。

【2014年 5月30日 うぇぶひだまり「母の日に」より】

ABOUT ME
岡本安代
鹿児島を拠点に全国で活動するリアクション大きめのフリーアナウンサー。元鹿児島読売テレビアナウンサー。大家族率いるパワフルアナウンサーママとして日本テレビ系バラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で密着放送以来、愛と元気溢れる肝っ玉母ちゃんぶりが全国的に注目される。5人の子育て経験を生かし、家事と育児と仕事の両立するための独自のマネジメント術が全国で話題となり、全国で行う講演会は、「聞いた瞬間から元気になれる」「明日が変わる」とリピーター続出、総講演回数1000回を超える。言葉の力「安代塾」主宰。メディア出演、司会業の他、朗読、演劇活動も行う絶賛子育て満開中の5人の子育てママウンサー。