今の自分が伝えておきたい「今」
プライベートで子ども達の成長を記録しようと、
ママウンサー岡本安代として子育てブログを始めたのは20年前のことになります。
以来、ママウンサーとしてのブログは1日も欠かしたことはありません。
どんなに忙しくとも、どんなに疲れていても、
ブログを書くことを諦めたくはありませんでした。
今日という1日の子ども達の言動を振り返り、家族で交わした表情を思い返し、
何気ない夫との会話を思い出し、関わった人たちの全てを思い返すことで、
今日という日が、どれだけ大切でかけがえのない1日だったのかを思い知り、
そして、明日という日を、何にも代え難い特別な1日として迎えられるよう、
心の準備を整える作業、それがブログだったのです。
想いを言葉に乗せて綴ることは、私にとって生活の一部。
日常の仕事、家事に育児に懸命に活動するという「動」世界から、
自分と向き合い、
家族との時間を静かに振り返るという「静」の世界に連れて行ってくれる、
いわば、脳内ジェットのようなものでしょうか。
ブログは私に新たな景色を見せてくれました。
「どんな方が読んで下さっているのだろう・・・」
「もしからしたら、だいぶご年配の方かもしれない・・・」
「若い女性の方で、これから結婚される方かもしれない・・・」
いろんなことを考えるうちに、
私の脳内スイッチが、これまでになかった新しい方向をさすようになりました。
「拝啓。読者様。これが私の心のひだまり」
ひだまりの中に、
これから私が大切にしたい心のひだまりを夢見たのかもしれません。
日々を重ねる毎に、自分の中で、単なる「今日」が、
終わらせたくない「今日」に変わっていくのを感じました。
忘れたくない子ども達との胸がキュンとした出来事、
近い将来、遠い未来、いくつになっても揺らぐ事のない家族を愛おしいと思う気持ち。
元気でいてくれてありがとうという純粋な気持ち。
今自分に出来ることはなんだろうと模索し続けたい今の感情。
もしかしたら、読者様というまだ見ぬ相手に、未来の自分を重ねたのかもしれません。
いつの頃からか、私は、このブログに、
未来の自分に向けて、今の自分が伝えておきたい「今」を刻むようになりました。
だからこの場を借りて、未来に伝えたい今を綴ります。
妻となった20年前、心に誓ったことがあります。
■感謝の気持ちを忘れないようにしよう
■減点法でなく、加点法で互いに高め合おう
■共に認め合い、尊敬し合おう
そして、我が子を授かった19年前、心に誓ったことがあります。
■いつも笑顔でいよう
■我が子の澄んだ瞳を前に、生涯誠実な大人でいよう。
■我が子と出会えたこと、自分が母になれたことに感謝しよう。
さらに、我が子が増え5人兄弟という大所帯になった今、
私が妻として母として、今改めて心に刻みたいこと、それは…
■家族みんなが主役なんだ、ということ。
主役といっても自分のシナリオ通りの生き方、という意味ではなく、
家族1人1人きっと役割があって、それをやり遂げるためのチャンスを
常に与えてもらっているのではないかと思っています。
お手伝いの後の「ありがとう」と言われた時の、満足そうな顔。
教科書の音読の後の「上手になったね」と言われた時の、誇らしげな顔。
毎日の「ただいま!」と「おかえりなさい!」
「きょうのご飯はなーに?」
「お兄ちゃんが大好きなかぼちゃスープだよ!」
「やったー!」
「パパ!いつもお仕事ありがとうごございまーす!」
「ママ!いつも美味しいお料理をありがとうございまーす!」
「ママ、いつもありがとう」
「パパ、いつもありがとうって言ってくれて、ありがとう」
我が子達が日直のたびに、イキイキした表情を見せるのも、
週に1度の日直制度が、互いに主役となる絶好の機会となっているのかもしれません。
自分の時間がないでしょう?と言われることも多い母業。
日々の雑務に追われて、きょう1日何をしたかなんて語れない日もしょっちゅうです。
でも、きょうも1日、家族が笑顔で無事に過ごせたことに役に立てたと思えたら、
なんだか無条件に幸せな気持ちになれるのも、母業の醍醐味。
今の私の主な役割は、5人の子ども達を一人前にすること。
社会に送り出すための準備期間が、つまり子育ての今ではないかと思います。
毎日を未来に繋げるために、みんなが主役の岡本家を目指して、
これからも子ども達とともに、精進し走り続けたいと思っています。
いつも「頑張るママウンサー」にお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます
夏休みは終わっても「走り続ける岡本家」のチーフディレクターとしての奮闘は続きます!
「自分以外は皆先生」がママウンサーのモットー!
これからも気づきを学びに変えて、邁進していきます!
感謝を込めて・・・
ありがとうございました。このご縁に心からお礼申し上げます。
「頑張るママウンサー」岡本安代でした。
(2014年8月 「うぇぶ・ひだまり」より)