こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます。
5人の子育てママウンサー岡本安代です。
あれから6年。姉に憧れた弟は、カッコイイを胸に、今も姉とは別の道で、汗を流し続けています。
時が経つのは早いもの。
今年も折り返し地点を迎えようとしています。
同じ時間を過ごすにも感じ方や過ごし方に同じものは一つもないことをつくづく感じます。
必死に毎日歩き続けているからこそ、日常の変化をつい見逃してしまったり、
大人になったらなんでもないことも、子どもから見ると格別なものだったり。
何気ない日々こそ、大切にしたい瞬間であることを、
今改めて心に刻みたくなるきょうこの頃。
今回は
ふと感じた「少年の心」についてお話させて頂きたいと思います。
毎日がアドベンチャー
親はどこまでも親。そして、親はいつまでも親。
親であることの責任は、親となった時点でずっと続きます。
長女は中学校に入学し、新たなスタートを切った春。
剣の道を歩む事を決めました。
剣道部に入部した彼女は、夜遅くまで汗を流す日々が始まりました。
それと連動して家族の時間もまた変化し始めました。
練習試合の送迎で遠出するたびに、
まだ小さな末っ子の弟は、少しアドベンチャー気分を味わっています。
末っ子「ねーーー!ママーー!ここどこー?!」
ママ「お姉ちゃんを迎えにきたんだよーー!」
弟「このかいだん、のぼるの?そしたら、ちゅく?」
ママ「そうだよー!この階段を登りきったところで
お姉ちゃん、練習試合してるんだってー!」
弟「ねー!まだー?」
ママ「もうすぐ。もうすぐ。」
まるで夏のような強い日射しを浴びながら、
ゆっくりゆっくり登って行ったその先に、8つ上のお姉ちゃんが立っていました。
弟「あーー!ねえちゃんだ!しゅっげー!かっこいい!」
姉ちゃん、カッコイイ!
初めて見る胴着に身を包んだ姉の姿に、弟はとても興奮していました。
弟「しゅっごくつおそう!(すごく強そう!)かっこいい!
かんべえみたいだ!!(にわか黒田官兵衛好きの弟(笑))」
姉を見る弟の目が変わった瞬間でした。
弟「しゅげー!これ、剣みたいだー!ほしいー!」
姉「すごいでしょー!竹刀だよー!カッコいいでしょう?」
弟「うん!!!!!」
弟は竹刀を手に取り、ずっと手放さずに、興奮していました。。
弟「かっこいいなー、「との!」っていう人みたいだー!」
そう呟きながら真新しい姉の竹刀を握りしめて離しませんでした。
弟「ねー!ママ!ぼくも空手したーい!」
え?それを言うなら剣道じゃないの?(笑)と思いながら、
ママ「そうだねー、大きくなったら、がんばろうねー!」
と、姉を憧れた目で眺める末っ子の手をとり、共に歩き始めました。
この子は、姉の胴着姿を見てあとどれくらい驚き、興奮するのだろう、
大人になるといろんな意味で「慣れ」という感覚が、
自分を助けてくれたり、自信につながる一方で、
無関心になったり、不感症になったりすることもあるかもしれない。
母とは、全く違う次元で感動し続ける息子が、少し羨ましく思いました。
少年の心よ、永遠に。
時間に追われた休日の昼下がり。
末っ子の抱いた純粋な興奮や感動を、一般に表現される「少年の心」というのであれば、
子ども達にはこれからもずっと、「少年の心」を忘れないでいて欲しい。
そしてその為に、母親である私は、いろんなチャンスを見逃さずに、
感動と触れ合う瞬間を大切にしなくっちゃと再確認した瞬間でした。
少年時代に積み重ねた興奮や感動は、たとえ一つ一つは小さな出来事でも、
きっと大人になった時、人生を大きく左右するような見えない原動力として
本心を突き動かすに違いない。と思うから。
親はどこまでも親。そして、親はいつまでも親。
親であることの責任は、親となった時点で続く一方で、
子どもはいつの間にか大人になり、そして親となる。
それを全て最後まで見届けたいと思うのが、
親であることの責任であること以上に、親としての本能なのかもしれません。
4歳の少年が抱いた感動という感情。
小さな感動を分かち合うことが、さらに大きな感動を連れてくる。
互いに「少年の心」を失わず、家族みんなで、
何気ない日常を格別の日常に換えていきたいなと思う今日この頃です。
ご訪問ご精読ありがとうございました。
ママウンサー岡本安代でした。
【2014年7月7日 「少年の心」より】