「走り続ける岡本家。」の台所番長として、食卓や台所での何気ない日常を綴っています。
家族みんなでお弁当を作り合おう「岡本家弁当番長シリーズ」
今ある日常こそ宝物。お付き合い頂けますと幸いです。
彼女は途方に暮れていた
1学期最終週。お弁当のテーマは
『自分の好きなものを作ろう!』
2020年7月21日。
いつもなら、夏休みの始まりを告げる、終業式の日。
しかし、今年は勝手が違っていた。
コロナ禍の休校により、絶対的に授業数が足りない。
今年、夏休みが始まるのは、まだ先のことだった。
火曜日の弁当番長、次女みーたんが動き出す。
おはようございます!
昨日奄美地方が梅雨明け。
今日の鹿児島市は晴れていますが、 とてもジメジメしています。
火曜日の今日は 弁当番長次女みーたん始動。何を作るか悩みまくってる。。。 がんばれ!みーたん!
—#ツイッターより 岡本安代 (@yasuyookamoto)
いつもなら、前の晩にメニューを決めて寝るのが二女のルーティン。しかし、今日ばかりは困惑していた。
作りたいものと作れるもののギャップ
前の晩、次女ミーたんは、みんなからアンケートを取っていた。
Q:「皆さん、何が食べたいですか?!」
テーマは自分が作りたいもの。 作りたいのはみんなが好きなもの。
リクエストを受け止め過ぎて パンク状態。次女『どうしよう。結局何作ろう…』母『こんな時こそ原点!みーたんが作りたいものでいいのでは?悩んでる時間ないし‥』次女『いいのかなぁ‥』今日のお弁当は優しさで出来ています
—#ツイッターより 岡本安代 (@yasuyookamoto)
次女「焼きそば、焼きサバ、麻婆豆腐、青椒肉絲、春巻きとか、ポテトサラダとか、、みんなバラバラで。どうしよう・・・何作ろう・・・」
みーたん「・・・一番、自信がない・・・焼きそば・・・。」
母「えーーーっ?!( ̄▽ ̄)!?・・・ちなみに、みーたんは何を作ろうって思ってたの?!」
みーたん「肉じゃが。焼きそばより、断然、自信がある・・・。」
母「へぇ・・・・。( ̄▽ ̄)決まってたんならアンケート取らなきゃ良かったのに( ´∀`)」
みーたん「でも、肉じゃがは誰も望んでないもん。」
母「いや、とはいえ、時間もないし、間に合わなきゃ、元も子もないし。みんなわかってくれるって!」
優しい肉じゃが
次女「いいのかな・・・明日、タイ兄ちゃん、ジャガイモ使うって言ってたけど、ジャガイモ使っていいかな・・・」
どこまでもためらいながら、取り組むみーたん。
甘辛い味わいの肉じゃがが煮詰まれば煮詰まるほど、
食欲をそそる香りは惜しげもなく家中を包み込む。
きっと誰もが、自分の提案したリクエストのことなんて忘れるだろう。母は確信していた。
「よし。煮込んでいる間に・・・」
みーたんがさらに動き出した。
さっきまでのためらいは、もうどこにもなかった。
(後編に続く・・・)
次女が作る本当に作りたかったお弁当・後編