いつもご訪問ありがとうございます。５人の子育てママウンサー岡本安代です。
走り続ける岡本家。の台所番長として、食卓や台所での何気ない日常を綴っています。
家族みんなでお弁当を作り合おう「岡本家弁当番長シリーズ」
今ある日常こそ宝物。お付き合い頂けますと幸いです。
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二男セーマン、降臨
新しい１週間が始まった。
月曜日がやってきた。
月曜日がやってきた。
新米弁当番長、セーマンの登場だ。
彼の朝は、早い。
中学生になり、弁当番長に加わってからというもの、
毎週月曜日は、抜群の早さを誇る。
「この長芋、１本使いますよーーー！！！」
寝起きとは思えないほど、すこぶる元気な声で声をかける。
早速、皮を剥いた長芋を、薄くスライス。
「短冊切りでいいですよねーーー？！」
大きな声がこだまする。
＿＿＿そうそう、いいよー。
梅肉と鰹節、そこへ短冊切りした長芋を投入。
醤油で味を整えた。
醤油で味を整えた。
村長の大好きな一品だ。
＿＿＿すごいねー、感心、感心。ふあぁ・・・
母は息子の迅速な立ち回りに感心しながらも、睡魔と戦っていた。
だって・・・時刻はまだ５時前。あと３０分は眠れるではあるまいか。
最強助っ人、参上！
「よし！すりおろしまーす！！！」
ゴリっ！ゴリっ！ゴリっ！
「よし！このトロロを・・・卵焼きに入れまーす！」
＿＿そうそう！卵焼きに入れたら、きっとふんわり仕上がるねー！
「早速卵焼き作りまーす！！！」
＿＿＿いいね！いいねー！ふぁーーあ・・・・。
息子の戦いぶりを見届けたい一方で、母は押し寄せる睡魔と必死に戦っていた。
「母上ー、寝てていいですよー」
セーマンは、母の睡魔を察したのか、母に夢の続きを見るように促した。
＿＿＿え？ちょっと待って・・・大丈夫？
「大丈夫ですって！さっき大体教えてもらったし！」
＿＿＿でも、写真も撮りたいもん・・・・（←母の執念(￣▽￣)）
「大丈夫です！撮りますよっ！」
背後から声がする。
・
・
＿＿＿＿末っ子コーマルだった。
大丈夫です！撮ります！
末っ子コーマルは、嬉しそうだった。
早く起きられたこと、セー兄ちゃんのそばにいられること、
そして、お手伝いもできること、
弁当番長が活動する時間、いつもならコーマルは寝ていることが多い。
だからこそ、この朝活に参加できることが何より嬉しそうだった。
「コーも、ものすごく早く起きましたからね！
まだみんなが寝ているうちから、起きてますから！
写真も、大丈夫ですよ。撮りますよ！」
突如、先輩風を吹かせまくる末っ子。
母は、息子たちに全てを託した。
実験をしっかり見届ける、学生のように、
一生懸命卵焼きを見守っていた少年は
＿＿＿カメラマンになった。
情熱のカメラマン
カシャっ！
＿＿＿卵焼きが、生きていた。
カシャっ！
＿＿＿兄者への想いが、溢れていた。
カシャっ！
＿＿＿おそらくありのままの目線。
カシャっ！
＿＿卵焼きになる前は、皆、卵液だった。
そしてトドメは・・・
カシャっ！
＿＿＿オイラとアニキ。
カメラのアルバムの中には、
母不在のなか、弁当番長が奮闘する姿がたくさん収められていた。
兄ちゃん！豚キムチ食べたい！
「母上ー！母上ー！！！あと何作ればいいですかっ？！」
トロロ卵焼き、そして、トロロ梅おかか和えを作り終えたセーマンは、
ずっと叫び続けていたらしい。
しかし、母は微動だにせず、完全に二度寝の波に飲まれていた。
右往左往する兄に、弟は言った。
「セー兄ちゃん！豚キムチ、食べたい！！！」
「え？！豚キムチ？！おう！了解！」
「人参、入れとくか！！！」
「うん！！」←ニンジンはコーマル大好物！
「モヤシも入れよう！」←セーマンの好物。
「豚を入れて、キムチ入れたら、蓋をして蒸し焼きだー！」
「兄ちゃん！さすがーーーー！」
情熱のカメラマンは、炎の料理人を鼓舞しつつ、
互いに手探りながら、前へ、前へと突き進んだ。
母は、まだ、何も知らずに、心地よい二度寝の最中だった。
完成！一人でできるもん弁当！
「よし！できた！」
「兄ちゃん、すげー！！！」
きっと兄と弟の会話があったに違いない。
母が起きた時には、ちゃーんと弁当が出来上がっていた。
豚キムチ、トロロ卵焼き、そして、梅トロロ和えが
いつものポジションに身を寄せあっていた。
完成！二男セーマン特製長芋チャレンジ弁当！
ドーーーン！
ドーーーン！
今回、弟コーマルの力強いサポートが、頼もしかったに違いない。
同時に、弟の兄貴へのリスペクトも感じずにはいられない。
週１弁当番長。二男セーマン編。
作ることに意義がある。続けることに意義が増す。
大変よくできました。
全ての食材に感謝。
お付き合い頂いた皆様に感謝。
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