お弁当奮闘記

長男特製オクラ弁当/そうだけどさ、大丈夫?!

みんなー!元気ー?!やすバーンも、元気!元気ーーー!

早いもので、週の中日・水曜日到来。
水曜日といえば、弁当番長は、長男タイ兄。

そうだけどさ、大丈夫?!

最も弁当番長歴が長いという余裕がそうさせるのか、驚くほどのスロースターター。
(単なる寝坊とも言うけどもっ。)
外野がハラハラドキドキする。
「オクラでしたよね?!」
そうだけど、さ。間に合う?!大丈夫?!
「とりあえず、先に出る人間の分から作ればいいっすよね!」
そうだけども、さ。間に合う?!大丈夫?!
母の不安を一蹴するように、チャキチャキ動くタイ兄なのであります。

オクラの筋を撃退したい

 

「あー、何作ろっかなー。」

・・・え?まだ考えてなかったの?

「肉巻き、肉詰め、オクラ料理大体攻めてるじゃないですか。
オクラ、スジあるからなー。」

そうねぇ・・・
「とりあえず、切りますわ。」

弁当番長歴5年目を迎えた背中は、今も昔も変わらないように見えるけれど、
確実に、着実に、関係性は変化してきたように見える。

細かく切ったオクラ。

「どうすればいいですかねー。」

息子が母に相談することは、実は珍しい。

___この時間だし、3食ご飯とかいいかもね。

「ひき肉あります?」

___あるよー。

「じゃあ、そうします。」

いつも誰よりも情熱的に弁当に取り組む長男タイ兄だけれども、
この日は、少し疲れているようだった・・・。

そうだよなあ。
人間だもんなぁ。誰だって、キツかったり面倒だったり思うことってあるもんな・・・。

母は静かにその後ろ姿を眺めていた。

ひき肉をカサマシしたい。

「三食ごはんっていったら、、、卵ですね。」

___そうそう。

熱々に熱したフライパンで作り出したのは炒り卵。

どんなに眠くとも、どんなに頭がまだ回転してなくとも
三食ごはんと聞いて、無意識に手は動くらしい。

気がつけばごはんの上には黄色い卵が乗っていた。

「おー!さすがやね!」

___あー。まあね・・・。

こういう時は、短いフレーズに限る。

朝のテンションは人それぞれ。そしてモチベーションも様々。

最近の長男には、短い言葉がちょうどいい。

「このひき肉、全部使ってもいいんすかー?」

卵を作り終えたフライパンで、そのままそぼろを作り始めた。
ここまでの時間はものの数分。フライパンが活発に動き始めた。

ジュー、ジュー。

実にいい音だ。

__そぼろ、少なかったねぇ・・・カサマシできればいいけど・・・・

「本当だ、足りないっすね・・・」

しばらく考えたタイ兄は、思いたったように動き出した。

「あの、タマネギ、使っていいっすかね?」

___どうぞ。もちろん。

フライパンには、ちょうどいい塩梅のひき肉がすでに完成していた。

長男特製オクラ弁当!

ザッザッザッザッ・・・

相変わらずの手際よさで、タマネギを切り始める。

いつもは涙目になりながら切っていた中1坊主も、いつの間にか、目の瞬きをも忘れるほどのスピードでタマネギ を切ることができるようになった。

「よし。一緒に炒めます!」

ジュワーーーーーー!!

軽快な音が鳴り響く。
後発組のタマネギ を思わせる違和感は、いつの間にか打ち消されていた。

「よし!あとは、オクラだ!」

 

__そうだった!そうだった!オクラだ!

どうした?どこ行った?

「これ、レンチンしたんですけど、味付けどうしようかって思うんですけど、どうしましょう?」

 

___塩昆布とかは?

「いいっすね!」

あくまでも主導は、弁当番長。台所番長である母やすバーンは、あくまでも提案するのみ。

迷いに迷いながら、たどり着いた完成路。すべり込みセーフで完成した

週1弁当番長、長男タイ兄特製オクラで三食弁当!

ドーーーーーン!

食べることは生きること、作ることは学ぶこと。
作ることに意義がある。続けることに意味がある。

大変よくできました。全ての食材に感謝。

 

 

ABOUT ME
岡本安代
鹿児島を拠点に全国で活動するリアクション大きめのフリーアナウンサー。元鹿児島読売テレビアナウンサー。大家族率いるパワフルアナウンサーママとして日本テレビ系バラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で密着放送以来、愛と元気溢れる肝っ玉母ちゃんぶりが全国的に注目される。5人の子育て経験を生かし、家事と育児と仕事の両立するための独自のマネジメント術が全国で話題となり、全国で行う講演会は、「聞いた瞬間から元気になれる」「明日が変わる」とリピーター続出、総講演回数1000回を超える。言葉の力「安代塾」主宰。メディア出演、司会業の他、朗読、演劇活動も行う絶賛子育て満開中の5人の子育てママウンサー。