その昔、外部講師として週に1回専門学校で教壇に立たせてもらっていた経験があります。
10年間、生徒さんたちと熱い時間を過ごさせてもらいました。
たった週1。されど週1。
1年間を通して過ごす学生さんとの時間は、とても愛おしく、そして、
明らかに強く頼もしく大きくなっていく姿が、同じ日本に生きる女性の先輩として、
とても嬉しく誇らしく感じたものです。
毎年、最後の授業では、
クラスメート同士で、夢を発表しあい、
未来予想図を語り合いました。
最初の授業で、まったく未来を思い描けなかった学生さんたちが、授業を重ねる中で、
自己と向き合いながら、やがて未来の自分の姿を明確に思い描けるまでになる
大きな変化に、私はいつも感動させられたものです。
ある一人の学生さんが言いました。
「先生、毎日楽しいって思ったことないです。夢もないし、このまま大人にもなりたくないです。」
彼女はそれ以上はなにも話しませんでした。
私と彼女の間でその会話が交わされたのは、最初の授業の後の休み時間のことでした。
私に与えられた彼女との時間は1週間に一度の授業時間だけでしたが、
授業が終わった後、その生徒さんは私の控室に訪ねてくれるようになりました。
次の週も、その次の週も、
やがて毎週、かならず1時間くらい授業とは別に語り合うようになりました。
語り合うといっても、
特別な話をするわけでなく、教室から見える空を眺めて、雲がながれていく様子を、ふたりで眺めるということもありました。
ある時彼女が言いました。
「先生、私、大人になりたくないって言ったでしょう?理由があるんだ。」
と言いました。
「大人になりたくないっていうのはね、私が知ってる大人がみーんな楽しくなさそうなんだ。毎日毎日。楽しくなさそうに会社行ってさ、口を開けば文句言ったり、愚痴言ったり。でも先生、教室入ってくるたびに、子供みたいに嬉しそうにテンション高くて、ウケるー。なんかさ、卒業しても辛いことばっかり待ってるかもって思ってたけど、先生、楽しそうだなーって思ってさ。ありがとうございました。」
私は、ハッとしました。彼女に大切なことを教えてもらいました。
私は、何かできるわけではないんです。
私が何かをしたというわけではないんです。
彼女にとって、私は人生の先を歩いている先輩であるに過ぎない。
でも、大人の役割って、こういうことなんだって思わせてもらった瞬間でした。
大人の姿に、子供たちは未来をみる。
あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、と考えて、
さらにそれができなかったら嘆いたり、自己嫌悪したり。
それが大人だったりする。親だったりする。
でも、それよりもなによりも、
大人が、親が先頭をきって楽しく明るく生きるという、単純なことが、
もしかしたら我が子の未来を照らすことなのかもしれない、と感じた瞬間でした。
子育ても、大変だー!ということだけが先行すると、やがては子供たちが大きくなって、結婚や子供を望まないという選択肢が増える可能性も、なきにしもあらず。
大変なことだけじゃない、
むしろ大変なことが全て帳消しになるような幸せがたくさんある。
苦楽があるから豊かな人生!最高だよ!生きるって!
そんなことも合わせてまるっと自分次第で未来の景色は変えられるんだということを
伝えられる大人になりたいと思った母ちゃんです。
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